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今日ときめいた記事51ー「おじいちゃんの『シベリア抑留記』」

今、noteに順次掲載されるのを心待ちにしている記事がある。アカウント名「おじいちゃんの『シベリア抑留記』」さんによる同名記事、「おじいちゃんの『シベリア抑留記』」である。

この方は、この抑留記を書いた方のお孫さんにあたる方で、このかたのお父さんがその手書きの抑留記を製本したそうである。そのうちの一冊がこの方にも手渡されたが、長じてその抑留記の価値に気づかれ、noteに掲載しようと思い立ったとのことである。

いまだにこの事件は明確に解明されず、闇の部分があると言われている。なぜ何十万もの日本兵がソ連に連行され労働に従事させられたのか。誰がそれを指示したのか。そこにはどのような密約があったのか。

終戦を生きて迎えられたのに、その後シベリアの地で過酷な強制労働を強いられ生きて帰れなかった人、健康や精神を病んだ人たち。多くの悲劇があったことはよく語られている(最近、映画にもなった)しかし、この事件の背景や経緯についてはいまだに解明されていないという。かなり深く関わっていたと言われる人物は、多くを語らず亡くなってしまったようだ。

だから、抑留された方が書いた体験記を読めるということは実に貴重なことだと思う。日本の戦中戦後に何があったのか知りたいと思う。だが、世の中には、もっと正確に言えば日本の政府には、歴史的事実を知ることを拒む人もいるようだ。

20年10月27日、毎日新聞夕刊、一面記事よりー

「私は戦後生まれのものですから、歴史を持ちだされたら困ります」

「沖縄が戦後歩んだ戦中戦後の苦難の経過をこう突き放した菅義偉氏が首相に就いた。5年前の2015年、辺野古移設を巡る翁長雄志前知事との非公開の協議のなかで発せられた言葉だ」

一国の政治リーダーが、自身が生まれる前に行われた国家による行為ー歴史的事実ーを引き受けないという歴史認識!

戦争中の歴史的事実については、アメリカは日本人の強制収容を謝罪し、ドイツはポーランドに謝罪しているというのに。



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