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ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(14)

(映像の世紀バタフライエフェクト 「プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナ」から)

21世紀になってまさか戦争が起きるとは思っていなかった。最初にウクライナの記事を書いたのは、大方の観測筋が数日間でウクライナの敗北で終わると予測していたからだ。

歴史上3度の独立の機会を奪われ、大国に翻弄されてきたこの国に深い同情の念を抱いたからだ。負ける戦争を戦うこの国の人々が気の毒でならなかったからだ。

だが世界の予想に反しウクライナは持ちこたえている。しかし皮肉なことにそのことが欧米各国の支援疲れを引き起こし、4たびウクライナは見捨てられようとしている。大国自身のエゴで停戦を画策し始めている。ゼレンスキー大統領は「奴隷にはならない。それが我々の意志であり、運命です」と言明しているのに。

その上、イスラエルとパレスチナの戦いが始まって以降、ウクライナのニュースは全くと言って良いほど日本のメディアから消えてしまった。状況はプーチンの望む方向に進みつつある。この人の歴史認識や国家の運営方法、自国民への対応を知れば知るほど、こんな人物に母国が蹂躙されることは耐え難いことだろう。
ウクライナはれっきとした主権国家なのだから。

ウクライナで幼少期を過ごしロシアで作家活動を続けたノーベル賞作家アレクシェービッチはふたつの故郷同士の戦いについてこう語っている。

いまも私の心の中に涙が溢れています。ウクライナの戦争は21世紀の最も恐ろしい犯罪として歴史に残るでしょう。戦争はいつかは終わるはずです。でもウクライナの未来の世代はロシアの人々とどうやって話しをするのでしょうか。救ってくれるのは愛だけ。憎しみでは救われません。どうやって一緒に生きていくのかを学ばなければなりません。でもそれは、まだ遠い先のことなのです。

歴史は時として非情であり、不条理であり、受け入れ難いものだが、ウクライナの悲劇は3度で終わってほしい。ロシアの人々を覚醒させる手立てはないのだろうか?前述のアレクシェービッチが「ロシア人を獣にしたのはテレビです」と言っているからには当分望めそうにもなさそうだ。

かつて我々の先人たちが敗戦によって呪縛から解放されたのだとするなら、盤石と言われるプーチン政権が続く限りその日はやって来ないのだろう。
ああ、悲しい😥😥😥


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