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ささやかな大事件と天使の贈り物達

日替わりメニューな毎日。
よくこれだけ毎日毎日、家族内だけだというのに、違う内容で違う病人関係があるもんだー!

今日はね、実の母。
はい、モンスター母を1日ケアする番でした。

「番」って言ったって、
私が「順番」を決めるわけもなく。
少なくとも顕在意識では。

「何か」が勃発して、結果的に
そういう日になってしまう。
面白いくらい、毎日日替わりで登場人物も変わる。

どう考えても人間わざじゃない。
この仕打ち、おっと、この仕組み、
いや、仕組み?仕組まれてる?

いやいや、
天のはからい、天の采配…

なのだろうな。きっと。

長〜い1日、そしてここからが長〜い

だってね、今日は、いや、今日も
どうしてこんなに時間とエネルギーが
かかるのだろうというくらい、
ある案件に時間を1日注ぐことに
なってしまって、
それはそれは例によって、一見、
「大変」なことなわけ。

ところが、今、21時過ぎにようやく
自宅に帰ってきて
確かに疲れてはいるのだけれども、
心に残っているのは、今日1日、随所で
出会った「天使」の皆さんのこと。

ええ。天使ですとも。天の使い。
今日、何人も会いました。

あれ?それとも一人の天使、もしくは神が、姿を変えてその都度
現れてくれたのかしら?

私、この「同時多発的受難の日々」が始まってから(いつが「始まり」かわからないけど)
なにしろ、出会う人出会う人、
神がかった人や天使のような人で
びっくりしてしまうのだ。

1日の終わりには、ほっとしているか
出会った人たちの美しい心やエネルギーを思い返しては
感謝と尊敬でいっぱいになって、
ため息をついているのだ。

かいつまんで書いておくと、
今日の「案件」は
実母(日替わりメニューで、夫→義母→実父→実母(イマココ))
のスマホぶっ壊れからのドコモショップ訪問の件。

年末年始に入院という名のショートステイをしていた実母は
スマホが壊れた、直して欲しいと病院で大騒ぎをして
おそらく、担当のどなたかが一生懸命直してくれようとしたのでしょう。
その後どうにもならなくて、私に看護師さんから電話があり
私から「年明けまで携帯なしでほっておいてください」と伝えたという経緯。

正月3日、夫の車で母を迎えにいって
実家に連れ帰り
そこで夫がスマホを見たところ、 SIMカードが入っていないことが判明。 

それが「壊れた」原因じゃなくて、
母が「スマホが壊れた!直して!」と大騒ぎした中で、一生懸命やってくれたどなたかが、中から何やら白いものを引っ張り出してしまったようで、それと一緒にどうやら、ぽーんとあのちびこいSIMカード様が
飛んでいかれたけど誰にも気づかれなかったみたい。

つまり、年が明けましたし
各店舗も通常営業になり
「修理」ということに。

実母は、足が不自由になって歩けないので、私がネットで購入して
取り寄せていた簡易車椅子を積んで、
タクシーでドコモショップへ。

ここまでだけでも、多分、あとで自分で読んだら、というより
以前の私だったら発狂していらだちMAXだっただろう。

それが本当に不思議なのだけれど、
この一連の同時多発問題勃発の中で、
少なくともここまでは、私はひどく穏やかに現実を通り抜けていっているのだ。

実母に対しては、びしっと言ったりすることも多々あるけれど、
基本的に穏やかでいられるのは、
かえすがえすも、AFPというよりも
何度も書いているけど、私が運営しているウィットネスクラブの活動の習慣化のおかげに他ならない。本当に驚くべき効果だ。

そして私自身がおだやかなのがじゅうぶん驚きだけど、そういう波動だからなのか
なんなのか、とにかく出来事はわさわさしているはずなのに天使が現れることで、
心が洗われるというギフトをいちいち頂く。

日常のギフトというのは、本当に細やかだけれど、こういう一見「災難」に思える状況の時には、そういう「細やかさ」に気づくことや、気づいたとしても
心に余裕がなければその細やかなギフトを喜んだり味わったりできない。
それに、時間がたてば忘れてしまう。

私がこうしてnoteに綴ることで一番記録しておきたいのは、一連の出来事もそうだけれど、それ以上に、その細やかなギフトの数々のこと。

それが「起きた」というより、それらに気づけた、それも無理やりこじつけとかじゃなく、自然に気づき、喜び、味わえた、だからこそ残しておきたいのだ。

出会った人や状況だけでなく、自分の感性を讃えるためにも。

今日の場合は、まずは、実家まで迎車できてもらったタクシーの運転手さん。

もう、介護タクシーではないのに、
プロの介護のお仕事ですか?というくらい丁寧で、車椅子を折りたたむのも手伝ってくれて、母の手を引いて介助してくれて、
それがもう自然で丁寧で。

普段の母に言わせると、「タクシーの運転手さんはみんな意地悪」。
私は、少なくとも今回の一連の出来事では、百発百中、素晴らしい運転手さんとしか出会っていない。

そして、ドコモショップのある桜木町駅に着き、その素晴らしい運転手さんの配慮を頂きながら車椅子を下ろし、組み立て、実母を乗せ、押し始めた私。

私は昔から腰痛で倒れたりして、自分が車椅子に乗った経験はあるけれど、介助する側になったことはなく、車椅子を購入するという考えもなかったけれど、たまたま(これもラッキーなことに)ネットで見つけた、女性でも楽々持ち運べるという、ちょっとしたお出かけ用の車椅子を、かなり前に実母のために購入しておいて、本当に本当に賢明だったと自画自賛。

ちょっと低いのでしばらくすると介助者の私が腰痛を発症しそうなのがたまに傷だけれど、色も紫で可愛くてお気に入り!

なんて思っていると、ガン!と車椅子が何かにぶつかるようにして動かなくなる。

それが、聞いてはいたけど、実際経験してみてよくわかった、目の不自由な人用の黄色い凸凹や、健常者は気づきもしない、ほんのちょっとだけの段差だったりするのだ。

なんとか腹に力を入れてふんばってみるけれど、特に横断歩道の際にある段差が
重くて重くてにっちもさっちもいかなくなり、思わず「うぉりゃー!」と声を出し、気合いをいれて腹に力を込めてみるが、どうにもならないところもあって、
横断歩道だし、手に汗握る展開に(^^;;

・・・と、そこで、どこからか
天使が登場するのじゃ!!!

今日だけで、何度出会ったことでしょう・・・嬉涙

さっと現われる、大抵は20代とおぼしき若者たち。

「大丈夫ですか?」と聞きながら、こちらの返事を待たずにもう手を貸してくれている。

あそこでも、あそこでも、あそこでも。
お子さん連れの若いご夫婦や、カップルや、男の子同士で歩いていた二人。

もう本当にみなさん、ありがとう、ありがとう、ありがとう(涙

あなたたちの素晴らしさ、こんなことでもなかったら出会えませんでした。
お顔も名前ももちろんわからないけれど、あなたたちのことは、私、一生忘れません!

そして、最近は、私自身も、考えるまもなくそういう場面に出会うと
必ず手助けするように、いつのまにかなっているので自分に驚いていたけれど
(昔は、あれこれ考えすぎて出遅れてたタイプ)、これからはもっともっと更に
自分ができることを、あなたたちのように気負わず、いたって当たり前のことをする自然体でやる許可を自分に出すよ!

ほんとにこれもね、普段の母に言わせると「近頃の若者はまったく助けてくれない」ということなんだよねぇ・・・私はまったく逆の経験ばかりしてるよ。

だから今日は、何度も何度も母に言った。不要な期待とか押し付けとかはせずにね。「素敵な若者たちだね」「優しい人たちだね」「世界は優しい人で溢れてるね」って。覚えていてくれるといいなぁ。

そしてそして、用件をドコモで足したわけだけれど、これはもう、大変に面倒なことになって。まずは80歳を超える足の悪い実母をなぜそこまでして連れていくのかといえば、何度聞こうと「ご本人でないと」とうるさいからなのだ。
高齢でも足が不自由であろうと、「ご本人でないと修理もできない」と。

しかも今日はSIMカード紛失という謎な状況のため、高齢の母に身分証明書を2種類用意してほしいとな。

健康保険証だけじゃだめで、
運転免許証?そんなものもう持ってませんがな〜〜
パスポート?持ってるわけないじゃないですかぁ〜〜
マイナンバーカード?
何それ美味しいの? な状況で。

しかもしかも!SIMカードを新しく購入するには、なんと、警察に行って、紛失届を出して受理番号を提出しなくてはいかんのだと!!

ひえーーーー

また後日、なんて言ってられないほど(色んな身内の介護の毎日で)忙しいので今日なんとか片付けられませんか〜この件!
今、「同時多発的身内の介護キャンペーン中」なので、毎日日替わりメニューしか扱えないんですよぉ〜〜〜涙

と、訴えると、ここでまた・・・

じゃじゃーーん!!!

天使登場!

まあ、なんというか対応してくれた窓口の店員さんの優しさ、気配り、
無理を言っても対応してくれようとする誠実さ、もうね、またまた
涙が出そうでしたよ。

失礼ながら以前のドコモさん、こうではなかったですよね?
私、本当に昔は、携帯会社軒並み嫌な思いしかなく、高齢の母がまだ桜木町の街を闊歩していた頃、何度も話を聞いては「はぁ?!それ老人騙す商法では?!」などと怒り狂っていたもんです。

それとも…これも御多分に洩れず、私が変わったということなのでしょうか。
私の意識、私の状態、私の周波数が変わったから、こんな天使さんとばかり出会うのでしょうか。

うーむ。それにしては、次々出会う状況が「もう勘弁して」というものなのですが・・・

それでも、きっと、私の状態が変わったこと、不幸中の幸というか、ミラクルというかギフトを喜べる私でいるから、それをこうして分かち合うことで
きっと何か大きな意味がある気がしてくるのです…

とにかく、その天使さんが、なんとしても今日解決します!と頑張ってくださったので、「今から警察に行って、紛失届出してこれますか?」と聞かれても、
昔の私なら「はぁ?!なんで今からそんなことしなくちゃあかんねん?」となっていたところを、「え!今から行って届出出してくれば、新しくしてもらえるんですか?」などと嬉しく思ってしまうことができて。

そこからまた、「ご本人が出さないといけない」ということなので、母の車椅子を押しながら、横断歩道の段差に突っかかると、またいちいち天使が現れて「ふわっと」車椅子を運んでくださるので、「ありがたい、ありがたい」と手を合わせながら交番へ。

ああ、そうすると、おまわりさん不在。

ここで昔ながら、「ぬぉーーー!なんで不在なんじゃ!誰がどんな思いしてここまできたと思っとるんじゃ!」と天に唾吐く勢いで不機嫌MAXになってたはずなのに、その瞬間に、「遺失物はネットでも届出できます」という張り紙とバーコードを見つけて、なぜか「ラッキー!ついてる!」と、逆に私の反応大丈夫?とちょっと思うくらい単純に喜んでしまい。

アムリタは遺失物届出用のバーコードを手に入れた!


そして意気揚々とまたドコモショップへ!

15時過ぎに実家を出たけれど、すでに時は17時半をゆうにすぎ、あたりは暗くなりつつあった〜

また車椅子をえっちらおっちら、また横断歩道で「うぉりゃー!!!」と
段差を越えようとしていると、天使が現れて、ふわっと運んでもらい。

「天使がたくさんいる」と
また涙が出るほどありがたく感動しながら、ドコモに戻り。

そこで、意気揚々とバーコードを使ってアクセスした先で記入しようとしたら、まぁまぁ、どうなのよ!ちょっと!と言いたくなるほど面倒なことになっており、
長い長い届出フォームに入れ終わって、「完了!」と思ったら
「記入ミスがあります」とだけ出るけど何が悪いのかわからん!を繰り返し、
それは英数字を半角ではなく全角にしなくちゃいけないとか、電話番号はハイフンを入れるの入れないの、というよくある、「なんで全角なんだよっ!!!」と
例によって、昔の私ならここでブチ切れてスマホをぶん投げてしまうかもしれない局面にて、

じゃじゃーーーーーーーん!!!

またまた、天使の店員さん登場!

「大丈夫ですか?」と聞くと同時に手伝う姿勢。

ありがたい、ありがたい。

そして助けてもらってまたやるけれど、またわからなくなる。

すると!!

やることがなくてずっと黙って
車椅子に座っていた母が
「すみませーーん!」と店員さんを呼ぶではないか。なにごと?と思っていると。

「娘がわからなくなってるので助けてやってもらえませんか」

ここで私、母の気持ちに初めて気づく。

ずっと去勢をはって、「なんでも一人でできる。他の人に助けてもらう時は私が
指示する時」な態度で生きてきた人が、
今、娘に車椅子を押され、なすすべもなく見知らぬ人の手を借りながら必死に道路を渡るなどして、今は、スマホを睨みつけながら困っている娘の様子に、自分のことなのに何もできない自分をどれだけ不甲斐なく感じていたことだろう。

私は、「どうせ説明してもあなたにはわからないことをやってるから、何も心配しないで黙って私に任せてて」な態度をとってしまって、まったく状況を本人に説明せずにいたので、よかれと思ってとはいえ、なんとも母を不甲斐なく思わせていたのだと、そこでようやく気づいた。

その後も何度も母は、「すみません!助けてやってください」と店員さんを呼んでくれた。そこには、「あなた、なんで助けないの?私を誰だと思ってるの?」という態度のモンスターはいなかった。

何もできないけど何か役に立ちたい、という純粋な思いが伝わってきた。

こうして、無事になんだかんだで母のスマホは助けられた。機種変も押し付けられたり一切しなかった。

最後まで本当に親切な天使の店員さんが頑張って今日中にやってくれた。

その後は、疲れ切ってしまったので手っ取り早く回転寿司を食べに行き。
これまたお店の人がさーっと車椅子用の席を作ってくださるのに感激して。

母を実家までタクシーで送って、これまたそのタクシーの運転手さんが
「神よ!天使よ!」な人で、車椅子の折りたたみ方もちゃんとご存知の方で、
こちらが頼む前にさーーーっとやってくださった。

ふぅ〜〜今日も長い1日の終わり。
疲れと共に、天使達の記録をしておきたかった。


帰りは満月も近い夜空の月を眺めながら、タクシーは使わずひんやりした冬の夜の空気すら心地よく感じながら
ゆっくり歩いて再び駅へ向かった。

ひとつひとつ向き合っていくしかない

夫はずいぶん前に帰宅して、もう義母の食事の手配もしてくれて自分も夕食は済ませてすでに寝てしまっていた。

明日はまた朝から義母のショートステイ。まだお試しで夕方までだけど、朝出かける時が結構色々な意味で大変で。
でもきっとまた天使と会えるから。

たくさんの人が心配してくれるけれど、私自身は今、本当に貴重な人生のフェーズにいると感じている。こんな経験をすることになっているとは思ってもいなかったけれど、ひとつひとつ向き合っていくだけ。

あ、そして前回の実父についての記事。
一部の人がもう亡くなったのかと誤解してしまったようですみません。
実父との面会が最後になるだろうという意味の気持ちの記録で
まだ亡くなっていません。
でも、一両日中という覚悟で行ったのに、またまた不思議なことが起きたのかもしれないという気もしています。

心に響いたなと思ったらサポートして頂けたらとても嬉しいです。受け取らせて頂くことで循環を起こして行きたい!