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小宇宙戦争

今日、ドラえもんのび太の小宇宙戦争2021を映画館で観た。

立川の映画館で15時からの枠。
館内は比較的空いていて、子供連れの家族層が多かった。

家族連れに紛れて、三十代半ばの僕は一人で観に行ったわけだが、羞恥心などは全くなかった。

リトルスターウォーズはドラえもんの映画の中で僕的には最も印象に残ってる作品だった。

だから今回のリメイクは楽しみで、これだけは劇場で観たいと思っていた。

いざ上映が始まると、まず映像の美しさに感動する。

キャラクターデザインもリメイクされていて、素晴らしいが、登場する戦闘兵器もデザインが一新されていたのに感動した。

小学生の頃に旧作を観たのだが、その時の記憶が蘇り、童心に帰る事ができた。

破壊シーンや戦闘シーンの映像や音声が凄すぎて、これってドラえもん?ガンダムじゃねえの?と疑問符が出た。

兎に角僕が知っているドラえもんより遥かに進化していたことに驚いた。

大人になってもドラえもんの映画はやはり面白い。

というか、見ると子供の頃の記憶が蘇って、ああそうか大人と子供の境目なんてないのだなと悟ったりする。

リトルスターウォーズの旧作の主題歌は武田鉄矢の少年期だ。

僕はこの歌が好きで、昔はよくカラオケで歌ったりしていた。

「あぁ、僕はいつごろ大人になるんだろう?」

という歌詞が印象的で、これはどんな大人にも答えられない疑問だ。

18歳になれば法的には大人だが、本当にそれでいいのだろうか?

大人になるとは、経験の積み重ねだと僕は個人的に感じている。

色んな人達と関わり、別れ、傷つき、悲しんで、苦しんで、悩んで、楽しんで、、、、

そんな感情を積み重ねて人は大人になっていく。

そこに境目はない。タイミングも人それぞれだ。

少年期の歌詞を聴くと、いつもそんなことを考えさせられる。

この挿入歌の影響もあってリトルスターウォーズはより印象的だった。

ドラえもんの映画の素晴らしいのは、子供たちが友達を全力で助けるために色んな経験をして、色んな感情と向き合い成長していくところだ。

ハッキリ言うとこんな気持ちは30代には一切ない。

友達を助けるために自己犠牲などしたくはない。ましてや命まで賭けるなんてできやしない。

だからこそ、ピュアな気持ちを持っている、彼らに感動するのだろうな、と1人映画館で考えたりしていた。

子供の頃は親とドラえもんの映画をよく観ていたが、その時はこんな考えで観たりはしていなかった。単純に面白かっただけで観ていたのだろう。

大人になると忘れてしまう、大切な何か。

まだ僕は思い出せずにいる。

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