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【あなたならどうする?】チームメンバーがこんな理由でリモートで会議に参加したいと言ってきた

今日のForbes JAPANの記事で面白い質問を見つけました。「あなたならどうする?チームメンバーがこんな理由でリモートで会議に参加したいと言ってきた」

うちのチーム(シリコンバレーのITエンジニアリングチーム)だったらどうか?も併せてシェアしたいと思います。

まず元ネタはこちら。

Forbes JAPAN 出社でもリモートでもハイブリッドでもない。働き方の「第4の選択肢」

この記事の中で、私が面白いなと思った質問がこちら。

30分のために、1時間の通勤は必要か? 
例えば、あなたがチームのリーダーだったとする。今日は30分の定例ミーティングがある。このミーティング以外はどこでもできる個人での業務しかないメンバーが、下記の理由でリモート参加したいと言ってきた。あなたはどこまで許容するだろうか?

・PTA会議への出席
・通院
・ジム
・夜見たい番組があり出社すると見られない

さて、あなたがリーダーならどうしますか?

うちのチーム(シリコンバレーのIT企業エンジニアリングチーム)の場合

答えは、全てOK、ノープロブレム。

なぜかといえば、

①どこで仕事しようが、個人の必要に応じて決めればOK結果を出せばOK、結果を出せばOK(大事なことなので2度言いました)そして家族第一、健康第一が大原則、という共通認識がある。
② リモートワークを日常的に可能にするインフラがすでにある。(そもそもチーム全員が同じロケーションにいない。同じ時間帯にいない。違う国にいるメンバーもいる。)
③ うちのチーム全員がホワイトカラーエグゼンプションである。(どれだけ残業しようが、何日休日に働こうが、時間外労働に対しての賃金は一切なし。なので、効率よく仕事して、最少の労力・時間で最大の効果を出したい。そもそも就業時間が人によってまちまち。)
リモートワークをしたい時、私たちがすることは「上司に許可を求める」ではなく「チームに対するお知らせ」です。

自分は、これこれこういう事情でリモートで働く必要があるのでよろしく、といった感じ。うちのチームの場合は、Slackのチーム専用チャンネルにサクッとポストします。

パンテミック前はどうだったか

これは今コロナでリモートワーク前提だから、というわけではなく、コロナ前でも、
次のような理由で、今日は休む、早く帰る、リモートワークする、遅く出社する、その時間は空いていないからよろしく、ということはよくありました。

PTA会議に参加するから」(注1↓)
病院に行くから○時〜○時まではいない OOTO(out of the office) 」
自分・子供・妻・夫・親が病気だから」
「今日は子供の学校が休みだから、ナニーが休みだから」(注2↓)
個人的な用事 (Personal Appointment などと言います)があるから」

などなど。

個人的な用事ってどんな用事?(笑)

色々です。

例えば、夕方・夜にクラス(学校の授業、習い事)がある、家族・友人を空港へ迎え・送りに行く、子供のお稽古事の発表会がある・試合がある、子供のお稽古事の送り・迎えがある、配達されるものがあるからその時間に家にいないといけない、子供の学校に呼び出されたからすぐに行かないといけない、車をメンテナンスに持って行く、パスポートの書き換え、免許の書き換え、移民局へ行く、などなど。

夜見たい番組があるから、については、私なら「その時間にすでに個人的な用事があるから、リモートなら参加できる」と言うかな。ものはいいようですね(笑)

聞かれてもいないのに、みなまではっきり言う必要はないし、「個人的な用事ってなに?」と突っ込まれることもないし。

それに、30分の定例ミーティングのために1時間もかけてオフィスに行きたくないからリモートで参加する、とはっきり言って、リモート参加にする人もいるでしょうね。

コロナ前、通勤時間が長い人たちは、週に○日はリモートワークと決めている人たちもいました。(金曜はリモートワーク率高し)

これはあくまでも、うちのチームの場合です。
同じ社内でもチームが違えば、状況も異なります。

また、弊社の場合は、このパンデミックの間に、もしどうしてもオフィスに来て対面でやる必要があるのなら、その理由をリーダーが事前に説明する必要があるでしょう。オフィスに来ることをEncourage(奨励)はできても、Enforce(強制)はできません。そういう方針が全社的にあらかじめ公表されているので。

なんか自由でフレキシブルでいいなって思われましたか?

でも、いいことばっかりでもないですよ。

アメリカの企業に就職した場合、たいていは、at-will という雇用契約になります。

どういう契約内容か、簡単に言うと、雇用契約に期間の定めはなく、雇用する側、される側のどちらからでも・いつでも・いかなる理由でも・理由がなくても自由に解雇、退職できます。(注3↓)

正社員でも、自分に全く落ち度がなくても明日突然クビになることもあり得るというわけです。

いつ辞めてもいいですが、次の会社に就職するときに、前職の会社の上司やチームメンバーに連絡が行く(リファレンス)ことがよくあるので、ネガティブなことを書かれないように、要注意です。

いかがでしたか?所変われば品変わるですね。
参考になれば嬉しいです。

(注1)アメリカの学校のPTA会議は、昼間ではなく、親の仕事が始まる前の朝7時とか仕事後の夕方6時などに行われることが多い。
(注2)学校の休みと会社の休みが必ずしも一致しないことがあります。州によっては10-12歳未満の子供だけで家で留守番させるのは違法。カリフォルニアは年齢の制限がはっきりと明文化はされていないので、子供の年齢や成熟度によって親が決めていいようですが、幼すぎる子供を一人で留守番させると警察や児童福祉課に通報される可能性も(州内の教師はもし気が付いたら通報する義務がある)自宅で子供をケアしてくれるナニーを雇っている家庭もよくあります。
(注3)とはいえ、例外はあります。例えば、人種・宗教・性別・年齢・出身国などを理由に解雇した場合は違法です。




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