見出し画像

自己投資は利食いを焦るべからず

なんらかの自己投資をしている社会人は多い。
もっともわかりやすい類でいえば「勉強」だろう。

読書▷書籍代
オンラインサロン▷月会費
資格試験▷テキスト代・受験料

ほかにも、体力や健康を維持するためのジム通い、心の健康を維持するための趣味も自己投資といえる。

そこでひとつの疑問が生まれる。
「投資したぶんをペイできた」とよく表現されるが、投資効果はそんなに簡単に実感できるものだろうか。
たとえば1冊2,000円の本を読んで「あの本を読んだおかげで2,000円稼げたな」と実感できる瞬間はいつだろう。

そもそも、2,000円の本を読んで2,000円稼げたとしても損益ゼロじゃないか。
自己「投資」なのだから、利食えないと。
100円でも200円でも利益が出なければ、自己投資の成果が出たとはいいにくい。

しかしこの考えが自己投資の落とし穴だったと、わたしは最近気づいた。

∽∽∽

自己投資は投資といっても株式投資とは違う。
自己投資は「1,000円で買った株で、2,000円の利益が出ましたー!」というものではない。

投資は投資でも、今流行りの積立投資に近い。
定期的にお金を積んで、積んだお金に利息がついて、その利息にまた利息がつく。

短期間では微々たる変化だけど、3年、5年、10年経つと指数関数的に元本が増えている。

1,000円の本を読んだからといって、すぐ2,000円稼げるわけじゃない。
月5,000円払ってジムに通ったからといって、体は1ヵ月で劇的には変わらない。
3万円かけて資格をとっても、来月から月収が3万円増えるわけでない。

だから「これだけお金と時間と労力を費やしているのに、なぜ…」
と、心折れそうにもなる。

すぐに結果を求めすぎなのだよ。

それでもコツコツ投資を続ければ、5万円だった月収はいずれ10万円になり、20万円、50万円…と増えていくものなのだと思う。

もちろんお金だけじゃない。
時間に余裕が生まれるかもしれないし、体が健康になるのかもしれないし、きっと自分にとってほしい「価値」が雪だるま式にふくれていく。

∽∽∽

それに、NISAの制度改正でよく見聞きするようになった「長期・分散・積立投資」はまさに自己投資にもいえることで。

5年10年と長い目でみること
リソース配分を意識すること
コツコツ積み上げること

これが腹落ちしていると、うまくいかない時期でも心が折れにくい。

「悪い時期があればきっといい時期もまたやってくる」
「今は体力温存しとこう」
「コツコツ動いているのだから、今この瞬間だって微々たるものでも利息がついているはず」

こんなふうに思えるから。


自己投資は利食いを狙うものではない。
複利の効果で、得たい価値のふくらみを狙うものだ。

ゆっくりいこう。
途切れても、やめなければきっと成果は出るから。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが取り組んでいる自己投資は、なんですか?

この記事が参加している募集

最近の学び

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?