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映画に「G指定」がほしい

18歳なんてとうに過ぎているのだが、未だに映画のR指定が気になる。

R18がどんな基準かといえば

18歳未満の方の入場・鑑賞が禁止です。暴力的・性的なシーンが含まれたり、麻薬・覚せい剤使用を含むなど極めて刺激が強い作品を指します。文字通り、成人向けの映画です。

映画の時間

「暴力的」とか「極めて刺激が強い」の部分が、わたしにとっては重要なのだ。


その昔、つき合っていた彼と映画を観た。
当時、まだ映画にあまり興味を持っていなかったわたしは完全に彼の趣味につき合う形で観た。

その作品は『SAW』だった。
超マッドドクターのハンニバル・レクターが代名詞といえる、あの映画だ。
…映画初心者にしてはハードルが高すぎた。

それはもう痛々しい映像・音の連続で、ほとんど画面を観ていられなかったため、どんなストーリーだったかまったく覚えていない。
そうとも知らず目に飛び込んできた強烈なシーンは、今思い出しても身の毛がよだつ。

ホラーが「ギリギリアウト」なら、グロは「完全アウト」だ。
スプラッター映画ともいうのだろうか。
ああいうのが好きな人は「よくできてるなあ」などと感心の目で眺められるようなのだが、わたしにはとてもできない。


動画配信がまだなかった当時、映画はレンタルで観るものだった。
彼との映画鑑賞で学習したわたしは「『SAW』が置いてある棚にあるDVDは借りない」と決めた。


ところがだ。
わたしはまたミスを犯した。
北野武監督の『アウトレイジ』である。
予告CMで「バカヤロウ」「コノヤロウ」「あぁん!?」「コレェ」と挑発・罵倒・怒号を連発しているため、興味本位で手にとってしまったのだ。

「バカヤロウ!」「コノヤロウ!」合戦は楽しいのだけれども、『SAW』同様に映像はほとんど観ていられなかった。

…ヤクザ映画もだめだ。

つい先日、妹から『孤狼の血』がおもしろいと大絶賛のうえおすすめされたのだが、もうわかるぞ。それもたぶんアウトだ。
鈴木亮平さんは好きだし、妹がいう「まじで猟奇的」な彼の演技を観てみたいのだが、どうせまたほとんど下を向いて目をつぶって終わるのだろう。


グロテスクというか、拷問的というか、人や動物がじりじり痛めつけられて、その描写が実に生々しいのがもう、自分まで痛くなっちゃって。
大河ドラマ(時代劇)程度の血しぶきやバイオレンスはセーフだけれど、スプラッター映画はだめ。
よく「血を見ると力が抜ける」人がいるけれども、スプラッターを観ると頭がくらくらする。

もうそれ以来、気になるけれどもちょっとその匂いがする映画はあらすじだけでなく口コミをチェックしてから観るようになった。
口コミはその作品を観る / 観ないの判断には有用なのだが、ときどきネタバレを目撃してしまう点がデメリットだ。


ということで、R指定と同じように「G指定」を設けてほしいとつくづく思う。
G指定の「G」はグロテスクのGだ。

もしくはR指定の理由をもうすこしくわしく書いてほしい。
「非常に生々しい暴力・殺傷シーン」なのか
「激しい性描写」なのか…。
なんなら5段階評価していただいても構わない。

  • 暴力・殺傷:★★★★★

  • 性描写:★☆☆☆☆

  • 薬・酒・たばこ:★★☆☆☆

こんなふうに…。

動画配信サービスやレンタルDVD、Blu-rayならまだしも、苦手なタイプの映画に映画館で当たってしまったらお陀仏である…それは避けたい…。


今、気になっている映画もまた北野武監督の『首』である。
ちょうど今年の大河ドラマ『どうする家康』を観ていて、戦国時代(信長・秀吉・家康)の知識を多少なりとも持てているし、武将=ヒーローの構図をひっくり返す描き方をしているというから観てみたい。

ギリセーフな類の時代劇ではあるが、監督は北野武さんである。
『アウトレイジ』はR15指定。
そして『首』もR15指定…
観たい。観たいが匂うぞ…。

もし観に行ったら、感想書きますね。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが今気になる映画はなんですか?


なお、『アウトレイジ』の「バカヤロウ」「コノヤロウ」応酬CMはこちらです。

「迷惑もハローワークもあるかいぃ!」が、ツボ。

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