景色を眺めるというぜいたく

何日か前から天気予報をチェックしていたのだが、こういうときに限って雨は予報どおりで、早く止んではくれない。

せっかく電車に乗って遠出するのに、駅に着くまでに服は濡れるし、セットしたそばからくせ毛がうねる。気分が下がる。

タイミングの悪いことに、あれのせいでおなかは痛いし頭もぼーっとする。

ただひとつ幸いといえば、今月の仕事はもう98%終わっていることだ。
念のためPCはかばんにしのばせたが、きっと開くことはないだろう。そう願いたい。

∽∽∽

コロナ禍を経て、毎日電車に乗って通勤する人はどれぐらい減ったのだろう。あるいは戻ったのだろう。
出勤するために電車に乗る時間はきっと単なる「移動時間」であり、どちらかというと無駄な時間のはずだ。
仕方がないから連絡の返事を返す、podcastを聴く、ゲームをするなどして過ごすのだろう。

あるいは満員電車で身動きさえとれず、ただじっとしているしかないかもしれない。


今日のわたしは窓からみえる景色をぼーっと眺めつつ、スマホでこの文章を打っている。
足もとの暖房が心地よく、ときにうとうとしながら。

田んぼが続いたかと思えばお城のようなマンションが現れ、倉庫街、墓地、田んぼ、川…。
緑が目にやさしい。
なんてのどかな風景だ。

こういう景色がみられる家に住みたいとさえ思うが、きっとこの景色がみえる家はだいぶ不便な地域のはずだから、それもちょっと困る。

そう思うと、たしかにわたしは電車賃を払って目的地まで無事に移動しているのだけど、景色を眺める体験を買っているともいえる。

しかも足もとが暖かくてまどろんでしまいそうな心地よい環境で。

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私鉄がどんどん減っている、廃線になっているというようなニュースを最近ちらっと見かけた。
なくなっていく駅、路線はきっとこんなふうに穏やかでほっこりする景色がみえる地域だろう。

なんだかすこしさびしいね。

ぜいたくが、なくなってしまうの。

乗り鉄・撮り鉄がいるのなら、わたしは眺め鉄だ。これからは電車移動そのものを楽しむ旅もしてみたいし、出かけるときはそういう余裕を持っていたい。

じゃ、引き続きぜいたくを楽しみますね。
noteはこのへんで。


今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたが最近したぜいたくは、なんですか?


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