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憧れの男、ふたり

2022年、映画が公開になった『SLAM DUNK』
わたし含め熱狂的なファンの多い漫画である。

できるだけモノを持ちたくないわたしが唯一、全巻そろえて持っている漫画であり、そりゃあもう何度も読み返している。年末年始の数日間で2周読むぐらい。

はじめてSLAM DUNKを読んだとき、ビジュアル的にはダントツで散髪後のミッチーが大好きだったのだが、魅了されたのは仙道だ。
「さあいこーか」
たった6文字で空気を変える男。
今でも仙道は大好きなキャラクターのひとりである。

でも。
SLAM DUNKって主人公がとにかく魅力的であり、読むたびに前回とは違うキャラクターに共感できる稀有な漫画だと思うのよね。

∽∽∽

わたし最初はゴリとか魚住とかあんまり好きじゃなかったし、ミッチー・牧・藤間などわかりやすいイケメンが好きだったのよ。

花道のことも単細胞で、初心者とはいえ恵まれた体格とずば抜けた身体能力・運動神経がある「スーパー主人公あるある」だなーとしか思っていなかった。

でも年齢を重ねてから読むと、もうゴリと小暮くんのやさしさには「こんなええ先輩おらへんて…!」と涙が出そうになる。

花道に関しても、ものすごい泥くさい努力の男。
「自分は初心者だから努力しないと」というようなセリフがあったり、うまくなりたい一心でゴリの自宅に押しかけたり。
チームのなかでの自分の立場を自分でちゃんとわかっていて、まっすぐに努力できる人である。

わたしは今、桜木花道に憧れている。
失敗や間違いを恐れない、まっすぐな人である。

唯一全巻持っている漫画であり、唯一主人公のことを好きな漫画、SLAM DUNK。

∽∽∽

年齢を重ねて読み直して、ゴリや小暮くんに感動できたことも去ることながら、SLAM DUNKになくてはならないキャラクターだと気づけた人物が、水戸洋平である。

水戸洋平は桜木花道の不良仲間であり、花道が不良からバスケットマンに変貌を遂げる様を誰よりも陰で応援していた。

ケンカの責任をみずから被って花道やバスケ部をかばい、花道の成長をゴリや小暮くんとは違う立場で温かく見守った人物である。

いつも一歩引いたところからものごとを見ていて、賢いし、人情味があるし、水戸くんみたいな友だちを持てて花道はまじで幸せ者だと思う。

バスケットボールという、情熱を傾けられるものを見つけた花道と、いわばそれを「見送る」ような形の水戸洋平。

「名脇役」という言葉がぴったりな男であり、彼の人となり等々はほとんど描かれていないのだけど、水戸くんにもぜひ幸せになってほしいね。
SLAM DUNKのスピンオフ作品がもし制作されるのなら、まじで水戸洋平希望。


わたしも誰かの水戸洋平になりたいし
この人生でそう思える仲間に出会えたらすてきだし
誰かがわたしの水戸洋平になってくれたら、本当に幸せだよね。



今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたがSLAM DUNKで好きなキャラクターは、誰ですか?

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