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気になる日本の多様性感覚

ネットで見つけたこのイラスト。SDGとか、総理の分かってないLGBTQ+の当事者に関する発言とか、自民党の「女性は会議に参加してもいいけれど話すな」制度など多様性に関して頑張っているのか頑張っていないのかが分からないのが本音です。

一昨日、日本の病院からのメールで思い切り叱られ、私から「それって違うんじゃないですか」とメールのやり取りをしている最中だからこそこのイラストが目に入ったのかもしれません。気になるんです。どうして堂々と「それって言う?」って思う事を言えるのか。「いや、言わないでしょう」と言いたけれど総理自身からこのような発言をするのだから外国人の私にとっては理解出来なくて当然。

そうなのでしょうか。「思ってても言わないし」と言う言葉はもうないのでしょうか。世の中はフィルター無しが当たり前になってきたのでしょうか。日本とアメリカを行き来する度に多様性に関する感覚の違いが目立ちます。
最近は特に。

だからこそこのイラストが気になったのかもしれません。イラストのどこが何が気になったのか。やっと分かりました。

このイラストに描いてある人たちはみんな日本人だろうとしか思えません。両端の高齢者以外、そして帽子をかぶっている一人以外はみんな髪の毛が黒。日本には韓国人もいて在日韓国人もいて中国人もいてベトナム人もいてフィリピン人もいる。分かってます。このイラストには意図的に黒い髪のアジア系の人を描いたものなのでしょうか。それとも、「日本のための多様性」と言う感覚で描かれたものなのでしょうか。

同質社会。家から出てすぐに多くの人種と出会う社会と日本の様に「違う」人がすぐに分かる社会と多様性に関するアプローチは違うのでしょうか。

違うでしょう。
と、すぐに思うのですがこれが果たして正しいのでしょうか。

現在アメリカ西海岸に住む私。近所には黒人、黒人とのハーフ、インド人、ベトナム人、パキスタン人、中国人とタイ人がいます。スーパーに行く途中にはシーク教徒のお寺があり、キリスト教の教会もあり、仏教のお寺もあります。前にもブログに投稿しましたが、私の子供はバイセクシャルとノンバイナリー。この間は黒いドレスに真っ赤な爪とピンクのコートを着てきました。LGBTQ+やノンバイナリーの人の存在も認めなくてはいけない時代になってきました。岸田総理は「社会が変わる」のを懸念している様ですがもう変わってるんですよね。アメリカもそうです。アメリカでは嫌でも白人主義であって普通と言う考え方は通用しません。それに思い切り抵抗する白人もいれば、我が国は移民を受け入れて普通と思っている白人もいます。

アメリカでの多様性を考えると先ほどのイラストは出てこないのです。いや、出てきてはいけないのです。少なくともアメリカでは。

SDGのカテゴリーの中にはいくつも多様性に関するものがあります。本気でSDGを考えていくならもっともっと大きな範囲で考える必要があるのではないでしょうか。

なら多様性とは何でしょう。色んな人がいて当たり前。色んな考え方があって当たり前。「普通」の定義は変わって当たり前。人種も文化も言葉もそれぞれある。同じである意味もなければメリットもない。これは私から見た多様性です。正しいかは誰が決めるのか分かりませんが私の周りにはこう思っている人の数が圧倒的に多いのは事実です。

日本の多様性。これからどう発展するのかが気になる反面、楽しみです。

今日の本音トークでした。


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