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正念場の4月 Footballがライフワーク Vol.40

合わせるボールかと思いきや、低い弾道は直接ゴールへ吸い込まれた。ベルナルド・シルバの意表をつくフリーキックに始まり、後半はフィル・フォーデンが同点、ヨシュコ・グヴァルディオルが勝ち越しのミドルを立て続けに決め、締め括りはフェデリコ・バルベルデのダイレクトボレー。3季連続で顔を合わせたレアル・マドリーとマンチェスター・シティの一戦は、3-3のドロー。合計6得点の打ち合いも、ファインゴール連発となれば、決して大味な印象は与えない。久々に「これぞチャンピオンズリーグ」という感動に浸って床に就いたとき、同じくドロー決着となったアーセナル対バイエルンを先に観ていたため、時刻は一昨日の1時前だった。

昨日は、終電3本前の電車のなかで日付が変わるのを確認した。すでに市バスは無く、タクシーで帰る羽目になった。異動で飛躍的に忙しくなり、初めて迎えたUEFAのマッチデイウィーク。三日前は意図的に残業を抑え、辛うじて冒頭の2試合をチェックできたが、しわ寄せで帰りが遅くなった翌日は不覚にもバルサとパリSGの熱戦の結果を知ってしまい、翌々日のヨーロッパリーグはハイライト視聴に甘んじた。

前節、4月7日の横浜F・マリノス戦は、前川黛也の退場と大迫勇也の負傷交代も重なり今季2敗目。41回目の誕生日祝いを期待したが、昨季のリーグの覇権を競った相手にホームで勝てないジンクスは打破できなかった。今日の昼下がり、神戸が国立で対したのは町田。前年王者と現在首位の対戦はファンならずとも注目のカードだったろうが、J1新参のクラブが首位に立つリーグの現状は、果たして面白いのか危ういのか、評価が難しい。連夜の残業でくたびれた四十路2年目は、キックオフ前に前半だけ観る予定だった福岡と広島のゲーム途中に何度も船を漕いでしまったが、なんとか持ち直して15時以降は刮目し、1点差で王者の面目を保つ神戸の勝利を見届けた。

来週は、さらなる「正念場」が待ち受ける。チャンピオンズリーグは間髪入れずにセカンドレグを迎えるのに加えて、U23日本代表がパリ五輪出場を懸けてアジアカップに挑む。時差に残業に、体力問題。いくつもの制約や障壁と折り合いをつけながら、ライフワークに向き合わねばならなくなった。今こそ良いゲームを、願い通りの結果を期待したい。それはどんなサプリやエナジードリンクより、疲れを癒してくれるに違いないのだ。

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