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沖縄で感じる秋

秋の空 
夕暮れ光る
一番星

国語の時間に子どもが詠んだ俳句です。
清少納言の『徒然草』の秋を学習した後に、秋を詠んでみよう!ということで創作しました。

『徒然草』
秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、からすの寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入りはてて、風の音、虫のねなど、はたいふべきにあらず。

(秋は夕暮れがよい。夕日がさして、山の端に近くなっているところに、からすがねぐらに帰ろうとして、3羽4羽、2羽3羽と急いで飛んでいく様子さえも、しみじみとした趣きがある。ましてや、雁などが列をつくって連なっているのがとても小さく見えるのは、たいへん趣き深い。日がすっかり沈んでしまってから聞こえてくる、風の音や虫の声などもまた、あらためて言うまでもないことである。)

自然の情景を描写して言葉にするって、素敵ですよね。
その人の感性が表れます。

冒頭の俳句も見たままを素直に表現していて、その情景をイメージすることができました。

四季の変化が乏しい沖縄ですが
そんな沖縄でも感じる秋は、ちゃんとあるのです。

例えば
「ケーンケーン・・・・」と鳴くオオシマゼミ
夏の盛りに鳴くアブラゼミと違って、もの哀しさを感じます。
この鳴き声が聞こえると秋だなぁと思えるのですよね。

ミーニシは、沖縄の短い秋の到来をもたらす風
夏の南東季節風ではなく、大陸の高気圧からの北東の風が吹くようになってきます。乾燥した空気で構成されている大陸の高気圧由来の風です。

ちょうどこのころ、タカ科のサシバという渡り鳥が越冬のために南下し、沖縄にやってきます。ですから、沖縄の人々は昔から「ミーニシに乗ってサシバがやってきた」と言って秋の訪れを知りました。

最近は、朝夕めっきり涼しくなりました。
日中は、まだまだ日差しは強いですが、夜寝る時にはクーラーがいらなくなっています。
沖縄でも、五感を研ぎ澄ませば季節の変わり目を実感することはできるのですね。

果物が 美味しい季節 食欲の秋
私は、食欲の秋にハマっています(笑)

あなたは、どんな秋を感じていますか。


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