見出し画像

ダイエットで自分は変わる(42)運動は痩せるか

ダイエットに身体を動かすことが有効かどうかという話をよく見かける。アニマリズムは「別の生命が自分の身体に入って抜けていく」ことを意味しているので、じっとしているよりも身体を使ったほうが代謝をまわす上では有効だと思う。ただ、僕自身は体重を落とすために運動するというのは奇妙に感じる。食べずにじっとしていたほうがはるかに効率的だからである。

先日ちょっとしたことで入院・手術を経験し、10日間ほど運動は控えるよう指示されたため、稽古はまったく行わなかった。そのため炭水化物を摂らない日が続いたが、体重変化の幅が小さくなりどちらかというと体重は微増した。印象では物質の出入りが減少、代謝回転が低下していたような感じがある。もしも運動をせずに体重を落としたければ、もう少し食事量を減らせばよいことが分かる。裏を返せば、現在の食事量は週4回の稽古でほぼバランスしていることを意味している。

要するに、自分がしたいことをしたときにちょうどよい分量の食事を摂ればアニマリズムの目的を達する。繰り返しになるが、体重を1日2回測り続けることがシンプルで強力な方法になる。そして、その「出入り」こそ自分自身が何者であるかを規定している。

ところで、コンピューターにより人間の処理する情報量は飛躍的に増大したが、スマホの発明はさらに桁違いなデータ量の消化を僕たちに促した。そのほとんどは画像と動画であり、テキストはむしろコンピューター前史よりも量としては低下しているかもしれない。140字で何かを表現することなど昔は考えもつかなかったし、17字の歌を詠むためには、その背後で膨大な量のテキストを勉強する必要があった。

生み出すデータ量との比率を考えて欲しい。このテキストは数KBであるが、世界に流通する情報量は1年間でおおよそ50ZB(50兆GB)を超えているとされる。明らかに食べ過ぎであることが分かるだろう。脳の体重計をどうしたらよいか、思案中である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?