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たくさんのボールペンを捨てた話

今でも思い出す、
何本もあるボールペンを捨てようとした時の気持ち


これは、家の中にものが溢れているのに
なかなかものを捨てられなくて
困っていた頃の話です。


ケースの中に入ったたくさんのボールペン。

見るからにこんなには使いきれないとわかるのに、
捨てようとするとそれは別問題で

まだ使えるのに

お金を出して買ったのに

もったいない

もはやボールペンに申し訳ない

そんなことが頭の中を巡って
前向きに捨てようとする思考を
邪魔してきました。


それでも捨てられたのは
心から使いたいものだけを残したから。

何本も持っていたボールペンは
今では2本
外出用と自宅用。

たくさんあることで便利だと思っていた
ボールペンが2本になったけど
一度も不便だと感じたことはありません。


むしろ捨てられずに置かれたままの
ボールペンたちの事を考える必要がなくなり
2本のことだけ考えればいいから
頭の中がラクになり、

ボールペンで埋もれていた空間を得たことで
もっと大事なものを収納できるようになりました。


捨てるまでは目の前にある
たくさんのボールペンに対して
考える時間を費やし、
捨てたらもったいないとか申し訳ないとか
モヤモヤしながら
脳内を占拠されていたのに

捨てたあとは
ボールペンに対して使った頭と時間は
何だったのかと思えるほどに
捨てたボールペンのことなど
すっかり忘れているという現実。


でもその考えていた時間は
決して無駄では無くて
ボールペンたちのおかげで
ものに対する私なりの考え方が
明確化されていったのです。

捨てずにとっておくことで
そのものに費やす労力の方がもったいないとか
全てのものを捨てずに
持っていようとしたら
ものに心も場所も支配されるのかとか

捨てられなかった私にとっては
新鮮すぎる考え方を
たくさんのボールペンを通して
体感、取得することができました。

ボールペンたちから いいことを教わった

だから、あの時使いきれずにたくさんあった
ボールペンを、
私は頭の中である意味使いきったのです。


西宮市在住 整理収納アドバイザー アナナス

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