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「貴方を許してあげてね」そして今日も一日が始まる場所|North South East West|R5.04|永松杏夕実ウィンドウアート

長野市役所のすぐ隣にあるカフェ"North South East West"の窓にネモフィラの花を描きました。大きなマフィンとカレーなどが大人気のこちらのカフェは、多くの人の憩いの場でもあります。テイクアウトで横にある芝生で寛ぐ人も多いです☕️
Instagram @north.south.east.west_2020

店内には様々な方のグッズや本もあります。最近では長野市で活躍中のイラストレーター、ナカムラルイ君とコラボした帽子や靴下、フリスビーなども人気です。フリスビーの無料貸し出しもあり、隣の芝生で遊ぶこともできます。


柔らかく包まれるようなデザイン

今回絵のデザインに関しては事前に、春の花から好きなものを選んで頂きデザインは自由でお任せ頂きました。

⚫️周辺の環境

店舗の目の前には大きな道路があり、沢山のビルが立ち並ぶ中にあります。お店自体もビルの1階にあります。隣には広い芝生のエリアがありそれを挟んで市役所がある立地です。通勤であったり、市役所に用事がある方々が多く通過するイメージ。前だけを見て往復で通る方々も何人も見たことがあります。なので大きな窓に大きなお花を描いて思わず中を覗き込んでしまいたくなるようにしました。

⚫️配色

配色に関してはネモフィラの「青」を強く出さないように気をつけました。建物の外からの感触がビル特有の鉄感だったのと、陽が直接当たらないため外からだと窓の中が見えずらいなと思ったので、ハッキリとした青だとそこだけが浮いてしまうように感じました。なので、自然に馴染むようにな色合いにしてみました。

店舗外観→茶色・灰・コンクリ・鉄
絵の色→白・水色・紫色・深緑

ネモフィラの花言葉は"許し"

描くものは事前に春の花を選んで頂き決めました。その中でオーナーさんが選んだのは、小さくて青い花が集まったネモフィラです。

この花には沢山の花言葉がありますが、その中でも好きなのが「許し」。こちらの店舗は普段から私もよく利用させてもらっていて、いつでも温かなスタッフの方々が出迎えてくれます。

きっと誰しも毎日が上手くいく日なんてないと思っていて、けれど上手くいかなかった日だとしても、ここに来ると何だか、ほっとできたり。

何だか自分を許してあげられる空間なんです。何かを聞いてもらうわけでもなく、自分が外側に出しているわけでもなく、ただいつも通りに小さな優しさがあって、いつも通りに温かい。なのにいつも何だか肩の荷が降りて帰れる。それってすごいことですよね。

小さな優しさを大きく描く

なので今回ネモフィラを描きながら、いつも頂いている小さな優しさを、店内で過ごすお客様や通行人の方、そして働くスタッフの方々に、大きなお花としてお返しできるように、小さなお花を大きく描いてみました。

港のような場所でありたいとお話を聞いたことがあったので、港でひとやすみしている人々が窮屈さを感じないように、花びら同士の中に隙間を入れました。

手描きの温かさを残したかったので、塗り方もこだわっています。絵の具の濃淡や曲線をゆるやかにしていて、縁取りもせずに淡くしました。

その他写真

絵本作家になるために絵描きの活動を続けていきたいです!画材費や活動費として、ぜひ応援して頂けたら励みになります、、、!