【2-6(3)】循環器系 - リンパ系 国試過去問解説
↑ 解剖学マガジン記事一覧(目次)
【2-6 循環器系 - リンパ系】
■【2-6(0)】リンパ系学習プリント
■【2-6(1)】リンパ系 解説
■【2-6(2)】リンパ系 一問一答
■【2-6(3)】リンパ系 国試過去問(このページ)
→ 【2-7 上肢の脈管】
💡かずひろ先生の解剖生理メルマガ💡
毎日届く国試過去問解説や勉強法、オンラインセミナー情報などお届け
■ YouTube 国試過去問解説 (あん摩マッサージ指圧師)
■ YouTube 国試過去問解説 (鍼灸師・柔道整復師・看護師・理学療法士・作業療法士)
【あん摩マッサージ指圧師】国家試験問題
<1994 あマ指 27>
胸骨の後方で心臓の前上方に位置する臓器はどれか。
1.上皮小体
2.松果体
3.胸腺
4.甲状腺
【答え】3
この問題は3番が正解です。
胸腺は心臓の前部から上部にかけて存在します。
縦隔前部〜上部です。
その他の選択肢について確認します。
1. 上皮小体:甲状腺の背面に2対
2. 松果体:間脳の背側(第三脳室後上方)
4. 甲状腺:甲状軟骨の前下面
<1994 あマ指 31>
リンパが胸管に注ぎ込まない領域はどれか。
1.右上半身
2.右下半身
3.左上半身
4.左下半身
【答え】1
この問題は1番が正解です。
右上半身のリンパは右リンパ本幹へと注ぎます。
それ以外、下半身と左上半身のリンパは胸管へと注ぎます。
<1996 あマ指 28>
集められたリンパ液が胸管を通らない部位はどれか。
1.右上肢
2.左上肢
3.右下肢
4.左下肢
【答え】1
これもほとんど同じ問題ですね。
1番が正解です。
右上半身のリンパは右リンパ本幹へと注ぎます。
それ以外、下半身と左上半身のリンパは胸管へと注ぎます。
<1998 あマ指 31>
胸管について誤っている記述はどれか。
1.呼吸器の一部である。
2.乳ビ槽から始まる。
3.腸からのリンパが注ぐ。
4.左静脈角につながる。
【答え】1
この問題は1番が正解です。
胸管は最も太いリンパ管で、循環器のリンパ系に属します。呼吸器系ではありません。
その他の選択肢について確認します。
2. 胸管は乳び槽より始まります。左右の腰リンパ本幹と腸リンパ本幹の合流部は少し膨れていて、乳び槽と呼ばれます。
3. 腸からのリンパは、腸リンパ本幹へと集められ、乳び槽へと注ぎます。
小腸の栄養吸収では、糖とアミノ酸は毛細血管に吸収され、門脈へと集められますが、脂質は中心リンパ管に吸収されます。
そして、乳び管より腸間膜を通り、腸リンパ本幹へと注ぎます。
食事後は、小腸からのリンパは脂肪滴を含み白濁しているので、「乳び」と呼ばれます。
4. 胸管は左静脈角へと注ぎます。
静脈角は内頚静脈と鎖骨下静脈の合流にできる、角をいいます。
ここから先は
10,745字
/
36画像
この大変な時代に医療従事者を目指す方々へ。時代は変化していますが、いつの時代でも大切なことは不変です。それは勉強を続けること。今日という日、今という時間を大切にすること。解剖学は医学の最も基礎となる学問です。
かずひろ先生の【徹底的国試対策】解剖学
¥1,980 / 月
あん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師をはじめ、柔道整復師、理学療法士・作業療法士や看護師、医師を目指す方々の解剖学国家試験対策のマガジ…
私の知識やスキルなどが、どこかの誰かのお役に立てることはとても嬉しいことです。ありがとうございます。