雨音がざあざあ
ノスタルジーに響く
この部屋で僕は
あなたを求める
パチパチピチャピチャと
音を重ねながら
身体中震える
あなたをもとめている

綺麗な体温を
舌で味わうのなら
どうしようもなさで
ふしだらになりたい

甘美なメロドラマ
安物のアパート
昼下がりの雨は
二人だけのbgm

上目で誘って
近づき抱き合い
口づけ交わせば
もう止められない

雨音が響いてる
心地よい静寂
イカガワしい音色
絡み合う脈拍
苦しみにも似ている
情を感じられたら
艶かしく目をつぶる
あなたを抱き寄せ火照る

増してく降水量
部屋の温度を冷やす
それにさからうように
発汗して燃えてく

気だるくなるからだ
無秩序なその微笑
愛を語る息は
この上のないエンジェルボイス

みかんの箱から
拾った猫のよう
毛がへたるあなたに
もう、我慢ならない

雨音が強くなり
獣は叫び咲かす
刺激過多な脳が
悲鳴をあげ白くなる
二度三度四度
湿度を高めあって
苔が生すほどの
愛と欲の果てまで行こう

雨音がざあざあ
ノスタルジーに響く
この部屋で僕は
あなたを求める
パチパチピチャピチャと
音を重ねながら
身体中震えてる
あなたをもとめている

作詞　安駄鐘彦