涙を乾かす痛みでさえも
拭えない傷があるのなら
あなたを思ったこの心の届かぬ
願いもそのひとつでしょうか？

どうすればあなた
この手で幸せにできるの？
伸ばした手先にまだ
雲は浮かんでいるよ

世の中でたった
命(ひとつ)に
思い寄せてしまい
息が楽な地上では
見てるだけで幸せ

そばにいたいこの愛しさ
偽りだとするのなら
どれだけ楽だろうかと
雲の切れ間指す光に
夢を見てしまいたくなるよ

涙を乾かす痛みでさえも
拭えない傷があるのなら
愛する命をたゆまず求む
この枯れない希望も一つだろう
涙を乾かす痛みでさえも
拭えない傷があるのなら
あなたと出会ったこの時代の
紛れもない奇跡も一つでしょうね

僕とあなた、ひとつになる
叶わぬ夢だとするのなら
晴天さえ切り刻む
霹靂のその一瞬に
消えない夢を望むしかないの

涙を乾かす痛みでさえも
拭えない傷があるのなら
あなたに夢見るこの心の
色褪せない気持ちもひとつだろう

涙を乾かす痛みでさえも
拭えない傷があるのなら
あなたを思ったこの身の上を
認められぬ心も一つだろう

涙を渇かす痛みでさえも
拭えない傷があるのなら
あなたと出会えたこの素晴らしい
紛れもない奇跡も一つでしょうか？

作詞　安駄鐘彦