これまで数多くのゲストハウスに泊まってきて、今はゲストハウスに毎日のように関わることを仕事としています。

休学して語学留学をして、
単位を高速で取って世界中旅をして、
就活やめて新卒フリーランスでゲストハウスの事業を始める。

こんなことになったのも、全ては最初のひとり旅で泊まった、タイのゲストハウスでの出会いのおかげ。

良い意味で人生を狂わせてくれたゲストハウス初日の話を久しぶりに思い出してみようと思います。

初めての海外。
親は全く海外に関心がなく、自分でバイトをして貯金して初海外に出たのは大学１年生だった。初海外でひとり旅、というのは結構怖いもので死ぬんじゃねえか...と思いながら航空券をポチッとした。

当時はあまりに恐怖で、航空券は帰国の分ももちろん買って、最初の宿をBooking.comで予約してそのあと入念に何度も予約が正しいか、現地時間で間違っていないか？などを確認した。（行き先は、バンコクという超平和なところです）

不安なまま、なんとか飛行機に乗った。
この旅の目指すものは、もはや無事に帰ってくること。笑
（交流なんて、英語もできないしほとんどできないと思ってた）

Booking.comから印刷した紙を握りしめながら宿を探し回った。
ついに見つけたゲストハウスに入ると、スタッフが暖かく迎えてくれた。

「これが、旅人がよく行くというゲストハウス...！」

メモってた英語をそのまま棒読みしてチェックイン。

（ちなみに、ここ！）

どうやら、この日は自分以外全員外国人らしい。

サブバックを持って、宿を出て街歩きをしてみよう。

上のベッドから降りるときに、下のベッドの人と目があった。

死ぬほどビビりながら、とりあえず「Hey.」と言ってみた。

（次に発せられる言葉はきっと聞き取れない。Pardonの準備をしておこう...ゴクリ）という感じでスタンバイしていると、

👨「日本人ですか？」

俺「...はい？？？」

日本語で返事が帰ってきた。まじか。

「いやぁ、僕は日本の農大に留学をしていたことがあって４年間住んでたんだ。今は世界一周中で、ここはほとんど最後の目的地なんだ。メキシコから来たマルコだ。よろしく！」

なんかいきなり、意味わからん展開。
とりあえず、シャンクスみたいな旅人が現れた。

マルコは、超旅慣れをしてて、街を案内してくれた。
生のパパイアは、最初は腹痛にならないためにもやめたほうがいい。とか、屋台の買い物術みたいのを教えてくれたりした。

ゲストハウスに一緒に戻ると、外国人たちが盛り上がっていた。
イギリス人、フランス人、中国人、など様々な国の人が集まっていた。
みんな英語はペラペラ。

「うわ〜全部英語でなんもわっかんね〜！！」

と思いながら、マルコの手伝いもあり、苦笑いしてわかってる風に話を聞いてたら、

「じゃあ、先に寝るわ！セイヤはここでわからなくても輪に混ざっていろ！んじゃ、実はもうすぐの深夜フライトだから仮眠するよ。またね。」

と、置いていかれた。笑

逃げるタイミングもわからないまま、ずっとそこにいたら「Keisuke Honda」の話をされたけど、いや聞き取れなすぎてつらっ！！

ということで、疲れもあって寝ることにした。

〜就寝〜

と思ったら、寝て１時間後くらいに叩き起こされた！

びっくりして起きたら、静かな声で話しかけられた。
下のテーブルで一緒に集まってた中国の人だ。

「明日、一緒に街に行かない？？」

と誘ってくれた。

「人が寝てんのに起こしてくるとは、なんということだ。」

と一瞬ブチギレそうになったけど、ぜひ行こうと答えた。

次の１日のプランが全て変更されて、謎の宝石店に連れていかれたり、カオサンで夜遅くまで飲んだり、っていう超バックパッカー的な旅をした。１日中、話して４人ほどで回った（日本人は自分だけ）。

これが本当に楽しくて、英語を真剣に勉強することを決めた。
語学留学や世界を回るきっかけとなった。

（もしかしたら、マルコが自分に気を使って宿を出るときに何か声をかけてくれたのかもしれない。）

控えめに言って、人生を変えた日と言っても過言ではないと思う。
この日から人生がいい意味でバグってしまった。
マルコや誘ってくれた中国人のシャオヤンには、ずっと感謝している。

いつか、彼らと英語でまた話をしたい。

で、いま僕はこの体験を色々な方に味わって欲しいという思いから
「ゲストハウス留学」というサービスをはじめました。

ゲストハウスで７泊８日の国内留学体験ができるというもので、ネイティブスピーカーの英語教師による授業やランゲージエクスチェンジイベントなどコンテンツも盛りだくさん。

もちろん、仕事や学校に通いながらも参加可能です。

英語初心者の方がほとんどです！
説明会などもやっておりますので、ぜひお越しください！

（結局告知かよ）