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全国高校総体 ハンドボール 男子決勝 香川中央 v 愛知 マッチレポート

男子の決勝は春夏連覇を狙う香川中央と初優勝を狙う愛知との顔合わせとなった。
ファイナル4では香川中央が興南(沖縄)、愛知が瓊浦(長崎)とともに九州の2校を破ってのファイナル進出。

香川中央・木太と愛知・森本の両エースをDFがどのように封じ込めるかが見所だった。

立ち上がり香川中央・谷、愛知はエースの森本がショットを決める。
そこからは両チーム決勝の緊張からか
ハンドリングエラーでターンオーバーが相次ぐ。
5分を過ぎて香川中央・木太のショットが決まり
10分までの5分間で3-1と走る。
愛知はGK大森が奮闘。
そこから打越〜松尾野のホットラインが当たり同点に追いつく。
香川中央はRW高尾・LW大須賀で応戦。

そこから抜け出したのは香川中央。
高尾のループや柳生がショットを決めて
22分36秒のタイムアウトまでのおよそ8分間で5-1と愛知を突き放す。
香川中央は愛知の七人攻撃を抑えてGK大道のエンプティゴールもあり
主導権を握ったまま14−8で折り返す。

後半に入ると
愛知が反撃開始。
オーソドックスな6:0DFから入ってエース森本や水谷、三谷が決める。
35分までの5分で今度は愛知が4-1とスタートダッシュを決める。
ところが37分57秒に愛知のCB三谷がショットを打ったあと
香川中央のDFと接触後、頭をフロアにぶつけて負傷退場。
そこから愛知の選手たちがたたみかける。
三谷に代わって出場した加藤のショットを口火に
さらに3連続得点でついに1点差
ここは香川中央の田中潤監督もたまらずタイムアウトを請求。
香川中央はオフェンスでもリズムを崩し
40分50秒までの11分あまりでターンオーバーが5とかさんだ。
大須賀が一本切ったが愛知の勢いが止まらない。
後半スタートから13分愛知は攻撃を全てショットで完結させた。
そして44分48秒、高橋がショットを決めて6点ビハインドを追いつく。

しかし、勝ち越しまでとは行かなかった。
香川中央はRWの高尾とターンオーバーから
エース木太のファストブレイクで再び2点差。
その二人を愛知はなかなか止められなかった。
また香川中央・ターンオーバーからのファストブレイクも
GK大道の好セーブに阻まれた。

香川中央はエース木太が二桁10得点の活躍
愛知を振り切り26−21で25年ぶり2回目のインターハイ制覇・そして春夏連覇を達成した。
田中潤監督は高松商(女子)で3回インターハイを制し、これで4回目のインターハイ制覇となった。

この決勝戦では警告・2分間退場がゼロととてもクリーンなマッチだった。

マッチスタッツ(手元の集計)
ショット 香川中央 20/51 愛知 26/43
7mスロー 香川中央 1/1
ファストブレイク 香川中央 3
ターンオーバー 香川中央 15 愛知 8

香川中央 田中潤監督
途中こうなることはないとわかっていたので選手はよく頑張った。
心が強く怯まずに戦ってキャプテンがよくを声をかけてくれた。
個の力だけでなくそれぞれが自分の役割を果たそうとしてた。
後半愛知に詰められたときのタイムアウトでは
「もつれるのは分かっていたので慌てずにプレイしよう」と声かけた。
木太は点を取るのが仕事だったのでそこまでのお膳立てしてくれたみんなのおかげ。
自分のいいところ悪いとこを自覚してくれた結果だと思う。
就任して短いが優勝できて嬉しいというよりホッとしている。
プレッシャーはあったがいまはなんともなかった。
子供達にはこう言う舞台に立たせる責任はあった。
優勝はそれぞれ違う実感がある。
春の選抜での優勝がきっかけにいろんなことを考えた結果が
きょうの結果になったと思う。
選手に対してはお互い我慢してきたのでお互い様だと思う。
自身4回目の全国制覇だが今回は今回の優勝だと思う。
自分としては決して表立っての活躍は少なかったが
DFで貢献したキャプテンの田井がMVPだと思う。

香川中央 田井健志主将
簡単な試合にはならないと思っていた。
前半はいい形で折り返せたが後半少しもたついた時間をいかに短くして
DFで粘って攻撃につなげられたのは大きかった。
後半に愛知の森本選手に立て続けに打たれた後のタイムアウトでは
ミーティングでも話していたように高い位置からプレッシャーをかけてショットを打たせようとチームでは話していた。
国体ではまだ2ヶ月あって成長できると思うので少しずつ新しい力を身につけてチーム香川として戦いたい。
チームメイトには厳しいことを言ったきたり、自分もみんなを頼っていたのでありがとうと言いたい。

愛知 川瀬秀一監督
相手の攻撃力とショット力が強いという印象でDF勝負だと思った。
流れに乗り切れずに終わった。
高い位置でのDFを仕掛けてきたウラをつかれてしまったのは残念だった。
選抜では初戦で敗れて
きょうも決めるべきショットで決めきれなかったのは
春と変わっていないがここまでよく伸びてきたと思う。
三谷選手の負傷退場の時には
もう一度動揺せずに集中しようと指示した。
そこからもう一度立て直すことができたが逆転までにできなかった。
選手たちにはよくやったと言いたい。
一回りたくましくなったと思う。
国体では予選が息つく間もなく行われるので
他のチームの選手が入ってくることでプラスにすることで
愛知高校のスタイルがベースになってくると思う。

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