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全国高校総体 ハンドボール競技 女子決勝 明光学園v白梅学園 マッチレポート

今年のインターハイは南九州4県(熊本・宮崎・鹿児島・沖縄)を舞台に高校生たちの熱い戦いが展開されている。
ハンドボール競技は8月3日から9日まで熊本県山鹿市をメイン会場に6会場で男女各48チームが熱戦を繰り広げた。
女子の決勝は白梅学園(東京)と明光学園(福岡)の春の選抜大会決勝と同じ組み合わせとなった。
両チームともディフェンスが持ち味。その中で白梅学園はオーソドックスな6:0DFではなく4:2DFを敷き、ときにGKを外して7人攻撃からリズムを作る。

ゲームは白梅の小宮山のショットで始まる。
対する明光学園はエースの村上で取り返す。
この試合、明光学園はCBに長谷川を置き、村上はRBに入る。
白梅はLWの平野にボールを集め、得点を重ねる。
一方、明光はPVの中園が白梅の4:2DFのスペースを突く。
両チームともなかなかペースがつかめないまま守りでしのぎあう。
一進一退の攻防は互角の戦い。
白梅はLW平野が4P、明光はPV中園が5Pをたたき出し、
前半は明光が12-11とリードして折り返す。

後半に入ってまず仕掛けたのは白梅。
GKをベンチに下げて7人攻撃で明光DFにプレッシャーをかけるが出だし2本が決められない。
明光は前半のトップスコアラー中園にボールを集め7mスローを決めたり、ポストプレイを生かす。
そして得点源の村上もカットインやディスタンスの多彩なショットを決めて
明光は42分までの12分間で4連続得点などを含め6-1と走り
18-12とリードを広げる。

白梅は7人攻撃を続けるが、明光のGKキャプテンの柿添が好セーブを見せ
その柿添のエンプティゴールを決めて突き放す。
白梅は伊藤の7mスローや小宮山のショットで追い上げるが、
最後は明光の中園がこの日9点目でダメを押し
明光学園が23-20で白梅学園を振り切り、
春夏連覇・夏のインターハイ初優勝を果たした。

スタッツ(手元の集計)
ショット 明光 20/37 白梅 17/43
7mスロー 明光 3/4 白梅 3/3
警告 明光 2 白梅 1
退場 白梅 1
ファストブレイク 明光 2 白梅 1
ターンオーバー 明光 17 白梅 6

明光学園 西窪将志監督
選手たちはコートの上でよく表現できたと思う。
白梅学園が春の選抜ではトリッキーなプレイをしているという印象があったが
今大会では七人攻撃などを仕掛けてきてとても苦しかった。
今大会ではいくらピンチの局面でも最後まで諦めない心が大きく成長したと思う。
国体では九州ブロック予選で揉まれるので(ベスト4に福岡・大分・沖縄)
今大会で出た反省点を修正して次は福岡県の代表として戦いたい。
3年生にはお疲れ様、まずはゆっくりを休んで次につなげてほしい。

明光学園 柿添まどか主将
選抜の優勝とは違ったもので2冠取れたことはとてもうれしい。
一番成長したのは接戦が多くてうまくいかない時に
下を向かずにプレイしたことが大きかったと思う。
守ってくれた分自分も勝負しやすかった。
DFからの速攻が持ち味が出せた。
中園はショットに気持ちがこもっていた。
こんなチームで戦えて嬉しい。
国体に向けては新しい力が入ってくるので
そこは奢らずもう一度自分たちの良さを出しつつ課題をクリアしたい。
同級生には一番近いところで見てくれて、いままで付いてきてくれてありがとうと言いたい。
先輩たちにはいままで築き上げられた結果やプレイが今日の優勝につながったと思う
まだ部ができて浅いが、その中で伝統を作っていきたい。

明光学園 RB村上楓選手 
選抜の時から個々の力をつけてきて苦しい試合を乗り越えられたのはうれしい。
ここまできたら3冠できるのは自分たちだけなので何としても達成したい。

明光学園 PV中園愛子選手
前日のミーティングでポストが鍵になると言われていた。
ポストを生かして他の選手を使うことは話していた。
自分たちの流れになっていない時にDFができていなかったので
やるべきことをやっていきたい。
チームメイトには最高の仲間と明光で出会えたことがうれしい。
それを一生の宝物にしたい。

白梅学園 須川文敬監督
春に対戦して子供達も成長したが明光学園も成長していたと思う。
明光学園の心技体の部分で高いレベルで充実していた。
OFの部分では持ち味を出せていた。
後半の勝負どころで耐えないといけないところで
明光の選手たちが上回っていた
国体に向けては仕切り直してがんばりたい。
明光とはもう一度対戦してみたい、挑戦したい相手。
3年生にはここまで努力して勝ち上がってきてきょうまで辿りついたと思う。

白梅学園 高橋弥那主将
選抜が終わってから日本一になるという気持ちを掲げて戦ってきたが
とても悔しい気持ちいっぱい。
自分たちは監督たちが教えてもらったことを
見ていなくてもやっているところで頑張ってきた。
国体ではリベンジを果たしたい。

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