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第44回日本ハンドボールリーグ ゴールデンウルヴス福岡 v 大崎電気 ゲームレポート

中1日で迎えた両チームの2戦目
会場は宗像市のグローバルアリーナ
ジャパンラグビートップリーグ 宗像サニックスブルースのホームグラウンドでもある。
毎年10月には高校生の国際大会『サニックス国際ハンドボール大会』も行われる。

前々日の試合では初戦の硬さが見られたウルヴス。
ゲーム前に山中基監督は
『きのうはほんとに疲れていました。きょうは思い切ってプレーしてほしい』と話していた。
しかし、チーム事情は厳しくけが人や身内の不幸などもあってコートプレイヤーはぎりぎりの状態だった。

ゲームはウルヴスのエース #99  伊藤極(いとう きわむ)のディスタンスショットから始まった。
しかし、大崎電気は植垣、柴山、平子、玉川とバック・サイド・ポストと
まんべんなく使って得点を重ね、6連続得点。

ウルヴスも森田のサイドショットが決めるが
ターンオーバーからのファストブレイクがことごとく大崎に決められる。
ウルヴスはRBの三浦も積極的に攻めるが、大崎のGK木村昌丈に止められる。
前半の半ばからは4シーズン目のPV柳や2シーズン目の安平など若手が加点し前半は5-24。

ハーフタイム時
ウルヴスの山中監督は「普段やっていることをやろう。それをやらなかったら自分も指導の仕様がない。逃げるな!突っ込んで来い!」
厳しい口調ではっぱをかけた。

後半に入ってウルヴスは3:3DFで大崎に揺さぶりをかけ、それがうまくフィットした。
大崎のターンオーバーから庄司清志がファストブレイクを決める。
しかし大崎は安倍竜之介や高間アミン、小山哲也が積極的にゴールに向かい加点する。
ウルヴスもCB久保慶悟、徳永侑也などが応戦するも
35分から43分までの6連続得点のうち4点はターンオーバーからの失点だった。
大崎は後半、6連続、5連続、4連続など26得点を上げ合計50点。
これはチーム1試合最多得点新記録をマークした。
(これまでは49点:大崎電気・トヨタ車体)

ウルヴスがケガでベンチを温めていたキャプテンの野口が7mスローでリーグ初得点をマークする
後半13得点で18点にとどまった。

ウルヴスは手元の集計でターンオーバーが23。
まずは自分たちの攻撃をショットまで完結させて得点につなげることが大きな課題になるだろう。

<ゲーム後コメント>
○大崎電気

・岩永 生監督
一番は勝つことが大事だったのでよかった
DFも守れて点を取れたし、DFから速攻のチームカラーを出せたと思う。
課題らしい課題はないがチームがやるべきことはできている。
今シーズンはチーム全員に期待している
目の前の試合にしっかりチーム作りをしていくことで
チーム全員で戦いたい。
福岡は力の差はあると思ったがこれからのチームだと思った。

・信太弘樹
自分たちのやるべきハンドボールができた結果
福岡は若いチームなので勢いのあるチームだと思った。
昨年(リーグで)負けているので先は長いので全勝で1位通過したい。

・玉川 裕康
きょうはいつも通り自分たちのやるべきことができた。
2年目(福岡:野口主将)で知っている選手も多くて楽しみだった。
知り合いと試合ができてよかった
社会人・国体のほか取れなかったので4冠を獲りたい。

・木村 昌丈
自分たちがするべきことができていたよかったが右ウィングの選手(マッチアップは平子)の守り方に厳しく注意した。
福岡にはもう少し向かっていく姿勢で戦って欲しかった
遠慮している部分はあるのかなと思った。

これからのチームとして自分たちにとってもいいことだと思う。
フリーで打てばいいショットを打ってる。
顔に向けて撃ってくる選手もいたのでライバルになるのだと思う。

・矢内 浩副部長
福岡は準備不足の部分もあると感じた。
選手層の薄さもあるのでこれからだと思う。
新生大崎になって強化は継続しているところ。
2連勝は幸先良い。
優勝目指して前を向いて戦いたい。

・土井ミレイ杏利
福岡は速攻からしっかり戻ったりして
一生懸命プレーしている福岡を応援したい。
伸び代があるチームなので
これからは伸びるだけで希望のあるチームだと思う。
一生懸命声をかけてくれるサポーターもいるので期待したい。

Q:フランスから帰ってきての印象は?
違いは大きくある。
サポーターの環境も違う。
全体がよくなっていくことに注力していきたい。
代表に向けては今回の合宿はメンタルの部分で成長したと思う。

●ゴールデンウルヴス福岡
・山中基監督

ゲームをの通して実力差は感じた
普段やっていることをまず出すこと、思いっきりやってこいと伝えた。
大崎の凄いところはどんなことでも点につなげることに自分たちが対応できなかったと思う。
伊藤は有言実行できたと思う。
DFが2枚寄ってきたところをさばけるようになると攻撃の幅も広がると思う。
うちはどのポジションもできるよということをアピールしたい

次節のアウェイ(v湧永製薬)は選手に楽しんでほしい。
CB久保には自分で背負いこんでいる部分があるので周りを使ってほしい。

・久保慶悟
チームとしてまだまだ浅い部分が出てしまった。
監督が指導してくれたことが正しいと思っているので一つ一つ戦っていきたい。
積極的にゴールに迎えたのはよかった。

次節は監督の古巣なので気持ちを熱く戦いをしたい。

・庄司清志
さすが大崎だった。もっと強気に攻めてもよかった。
ショットを枠を捉えられなかったのは今後の課題。

サポーターの声は心が折れそうになるところで奮い立たされた。

・野口智秀主将
トップとの差が見えたと思う。
初得点はうれしかった。(7mスローで初得点)
前節よりは緊張がほぐれいいところはあった。
ベンチから見ていてまだまだやれるのではないかと思う
アウェイ・ホーム数をこなしていくところで経験を積んでいきたい。

・稲本圭亮
10点以上取ったことはいい形で点を取れた場面をいかに持続できるか
DFは逆速攻ばかり食らってしまったので自分たちの課題だと思う。
大崎が3:3DFが立ち上がり戸惑ったところはよかった。

湧永はフィジカルが強いので自分たちのハンドボールで戦いたい。

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