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【映画感想】メメント(2000)

前々から見ようと思っていたサスペンスの名作。
確かに名作でした!

とあることが原因でそれ以降数分しか記憶が保てなくなった(前向性健忘症)という設定を観客に実際にハラハラと体感させるぶつ切り構造。時間軸を並行しながら逆行させて最後にクロスさせる構造。このふたつを絶妙に組み合わせたミスリード。誰もが怪しい登場人物。そして怒涛のネタ晴らしが襲い掛かるラストの超絶技巧。
どうしたらこんなの思いつくのか…。

メメントとは「形見」という意味のラテン語だそうだが、まさにメメント(忘れないようにタトゥーという形見を物理的に刻み付ける主人公)によるメメント(死んでしまった妻/自分の罪)のためのメメント(忘れてはいけない加害者)なストーリー。
難しい構造にしなくてもサイコパスな作品だっただろうに、構造を複雑にすることでショッキングさが倍増し、メリバな余韻が増す仕掛けに脱帽。

症状設定が若干ふわっとしているところもありますが、まぁある意味SF的病ってことで、ありにしておけるレベルです。

ともあれ、一度観ておいて損はないかなとおもう名作でした!

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