見出し画像

【Adobe MAX Japan 2023】参加レポートまとめてみた

こんにちは。and factoryデザイナーのはるです。
11月16日に東京ビッグサイトでAdobeMAXが開催されました。
Adobe MAXとは、Adobeが主催するカンファレンスであり、多くのクリエイターが集まるイベントです。
今回はAdobe Creative Cloudに含まれる主要な製品(Photoshop、Illustrator、Premiere Proなど)の新機能やアップデートが発表されるKeynoteを中心に紹介していきたいと思います。

Keynote

1.Photoshopの新機能

■生成塗りつぶし
コンテキストタスクバーからプロンプトを打ち込むと画像が生成される機能です。
画像の領域を広げたいという時など、この機能を使うとAIが一瞬で加筆してくれます。

■ライブグラデーション
Illustratorのようにグラデーションが編集可能になりました。
上部メニューのアイコンからグラデーションの形状も変更することができます。

2.Illustratorの新機能

■ベクターデータの生成
プロパティパネルからプロンプトを打ち込むとベクターデータが生成される機能です。
「被写体」「シーン」「アイコン」「パターン」の4種類あり、同じプロンプトでもテイストの違うベクターデータを生成してくれます。

スタイルピッカー
生成したベクターデータを自分の好みのテイストにも変化できます。
例えば水墨画テイストにしたい時…
水墨画の画像を用意して、スタイルピッカーでその画像を吸い取ると、水墨画テイストのイラストが生成されます。
プロンプトで上手く生成されない時、スタイルピッカーを使うとより理想的なベクターデータに辿り着けるかもしれません。

■モックアップの生成
Illustratorでモックアップを制作できるようになりました。
今までパッケージデザインをして、モックアップを作りたい!という時はPhotoshopで合成をしていたと思います。
配置したいオブジェクトを選択し、【オブジェクト】→【モックアップ】→【作成】でTシャツやパッケージに自分のデザインしたオブジェクトを配置することができます。
好きな位置にオブジェクトを移動させればパースに合わせて形状変化してくれるので、Photoshopで合成するより格段に早くモックアップを制作できます。

■生成再配色
色を変更したいオブジェクトを選択し、【編集】→【カラーを編集】→【生成再配色】でパネルを出します。
プロンプトに色のイメージを入れるとそれに合わせたカラーバリエーションを生成してくれます。

リタイプ機能
アウトライン化された文字を再編集できる機能になります。
AIがPCに入っている似たフォントを探し、アウトライン化した文字から編集可能な文字に変更してくれます。
データをもらった時に文字がアウトライン化されてた〜(泣)という経験は多いのではないでしょうか?是非この機能を活用してみてください。

3.Premiere Proの新機能

動画内の会話を自動で文字起こしできるようになりました。
「え〜」「あの〜」などのフィラーワードを検出し削除してくれます。文字起こしした部分を削除すると動画もリンクして削除してくれるので、短時間で編集することが可能に。
また、雑音も検出してくれる新機能も実装され、オーディオのクリーニング作業も効率化されました。

4.Adobe Express

Adobe Expressはグラフィックデザインをすばやく簡単に制作できるアプリです。
Illustratorのデータを直接インポートでき、Figmaのように複数人が同時に同じファイルで作業をすることができます。
アニメーションも簡単につけることができるので、動画制作が苦手…という方もAdobe Expressならストレスなく動画制作ができると思います。
また、アプリから直接SNSにもアップできるので、書き出しをするという手間も省けて効率化に繋げられそうです。


他にもAdobe FireflyやAfter Effectsなど様々な発表があり、どれも興味深い内容でした。
AI技術がAdobeの製品に統合されることで、クリエイターたちはより効率的に、洗練された作業が可能になると感じました。

メインセッション

SNSで活躍するクリエイターや企業デザイナーなどのセッションを聞くことができました。
グラフィック、動画、UIと幅広いジャンルのセッションがあるので様々な知識をインプットすることができます。
私が参加したセッションを簡単に紹介したいと思います。

サービスデザインから紐解く、顧客理解と体験のデザイン
質の高いサービスをデザインするためには何をすべきか、カーシェアサービス エニカ(Anyca)の実務を通じて紹介するセッションになります。
他企業がどのようなプロセスを踏んでUI改修を進めているかを学ぶことができました。

漫画界のスタンダードアンチックフォントを使いこなそう
Adobeフォント貂明朝アンチックを紹介するセッションになります。
貂明朝アンチックの制作秘話やフォントの歴史などを聞くことができました。

イラレのスゴ技2023 〜Illustratorの新・時短テクニック〜
SNSで活躍されているコロ先生が登壇されていました。
Illustratorの最新機能を駆使したアピアランスの制作方法や、便利ツールの紹介など、すぐにでも試したくなるtipsが盛りだくさんのセッションでした

展示ブース

スポンサーによる展示や、クリエイターの作品展示、ワークショップなど楽しい企画が満載でした。
予約無しで気軽に聞くことができるショートセッションも行われており、楽しみながらインプットをすることができました。

まとめ

Adobe製品の最新技術だけでなく、普段の業務の改善や振り返りにも繋げられるセッションを聞くことができ、非常に学びの多い経験となりました。
セッションを通して感じたのは、業界の移り変わるスピードの速さです。
業界の最前線に立ち続けるためにも、アンテナをはり続ける必要があることを改めて肌で感じました。
今回の学びを社内に持ち帰り、日常の業務で早速取り入れていきたいと思います!
この記事を読んで良かったと思った方は、是非スキ&フォローをお願いします!

X(旧Twitter)のフォローもお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?