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箱根にお試し移住してみました。 「箱根と鎌倉の家」構想中!

こんにちは、鎌倉を拠点に地域間交流プロジェクト「〇〇と鎌倉」を主宰しているカンバセーションズの狩野です。

コロナの影響で、働き方や暮らし方が変化する中、一気に身近なものになった2拠点・多拠点生活。一人の人間や家族が複数の地域に拠点をおくようになると、そこを基点に2地域間でのつながりが生まれ、自然と地域間交流につながるケースも増えていくのではないかと思っています。

昨年、「〇〇と鎌倉」では、和歌山県那智勝浦町と鎌倉で2拠点生活をする家族と一緒に、地域間交流をテーマにしたイベントを鎌倉で開催しました。

このときは、夏休みや春休みなど、観光のオンシーズンに那智勝浦で暮らすシーズナル2拠点スタイルの話でしたが、半年後に県境を自由にまたぐことができない未来がくるとは、、

神奈川県内でのマイクロ2拠点生活

我が家では、コロナ以前から複数に拠点をおきたいという話はふんわりとでており、実際にエリアリサーチや物件探しを進めていました。コロナを機に、改めて複数拠点を持つ意義を感じ、「先が見えない今こそ動くことが大切」ということで、自粛期間後から拠点探しを再開しました。2つめの拠点に求める要素は3つ。

1.日常的に家族で往来できる距離感であること(片道1時間半以内)
2.   鎌倉にないもので、日常をより豊かにしてくれる要素があること
3.   現在拠点をおく鎌倉との共通点があること

地域間交流をテーマに活動している私たちにとって、自分たち家族が行き来しやすい距離=2つの地域で人が行き来しやすい距離になるので、近距離であることはプライオリティ。コロナ禍においては、いずれにしても遠距離での2拠点は、積極的にできそうもないので、そういう意味でも近距離移動ができるのは現実的です。

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(海の近くに暮らしているので、2拠点目には違う自然環境を求めます)

そんなこんなで、鎌倉とのバランスをふまえて候補地に選んだのが箱根です。海辺の街鎌倉に対し、箱根は山に囲まれ、深い森や湖があることは大きな魅力です。もちろん、温泉が湧き出ているというのも忘れてはいけないポイント。環境の違いからか、2つの地域では漂う空気が全く違うのも面白い発見で、鎌倉にいるとどうしても気持ちがゆるみがちなのですが(笑)、箱根にいる間は、どこか緊張感をもって過ごしているような気がします。

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ちなみに、「箱根と鎌倉」という地域間交流の視点でみると、鎌倉のパン屋・パラダイスアレイとのコラボベーカリーが箱根の宿泊施設内にあったり、鎌倉在住の解剖学者・養老孟子先生の別荘「昆虫館」なども。定期的に箱根神社や温泉に通う近所の友人も少なくないことから、特別なつながりを感じてたりもします。

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役場の制度を使ってお試し2拠点生活

年明けから箱根の各エリアのリサーチを重ね(近距離だとちょこちょこ行けるのがよいです)、ある程度場所を絞って物件探しを始めたところ、たまたま箱根町役場のウェブサイトで見つけたトライアルステイの募集。タイミングがよかったのですぐ応募したところ、7月末から2週間程、参加できることになりました。(コロナの影響で、例年2~3倍ほどの倍率のところ今年は10倍だったそうです。ちなみに私たちの後に滞在した人も、偶然鎌倉の人だったそう。)

滞在拠点は、昨年箱根町がトライアルステイ用に借り上げ、地元の有志でリノベーションした仙石原にある「cotoha」という古民家。wifi環境が整ったコワーキングスペースや、子供が遊べるウッドデッキなどもあるため、我が家のような子連れリモートワーカーにはとても助かりました。

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夏休みではなく、いつも通り仕事をしながらの2拠点生活。東京に用事がある日は鎌倉の家に泊まり、子どもの習い事のためだけに箱根から鎌倉に移動することもあれば、箱根の保育園に子どもを預けることもあったり(役場の企画ということもあってかスムーズに対応していただきました)、期間中は移動の時間帯含め、2拠点ならではのいろいろなケースを試してみました。

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(滞在先の仙石原。秋になると一面ススキ野原になります。)

鎌倉の人だけが使える!?「箱根と鎌倉の家」

無事トライアルステイも終え、絶賛物件を探している私たちですが、2拠点用の別荘を買えるほど優雅なわけではない我が家にとって、購入費はもとよりランニングコストも大きな問題。
箱根は、全国の他の別荘地同様、バブル期に開発された別荘やリゾートマンションが(相続のタイミングで)安く売りに出されているのですが、問題は「管理費」。物件自体は安くても、別荘地ならではの「管理費」がかかるため、一般的な空き家と比べてランニングコストが高くついてしまいます。一方で、別荘ならではの建築や環境の魅力は他に代えがいものがあるのも事実。

そこで、2拠点生活の裏テーマを2つ設定しました。

1.2拠点生活で問題になる家の支出リスクをどうヘッジするか
2.全国的に今後さらに問題になるであろう別荘利活用の一つのケースをつくる

家のランニングコストをヘッジするため、使わない時期は民泊で貸し出すのは一つの有効な方法かと思います。(ただし、別荘地の場合管理組合によっては民泊NG)一方で、私たちの場合は主たる事業としてやるわけではないため、誰にでもオープンにするリスクやストレスは大きいし、コストの回収のためだけに場を開くのも広がりが感じられないなと。そこで、利用者を鎌倉の人に限定して、日常的に宿泊やリモートワーク、イベント利用ができ、箱根と鎌倉をつなぐような場「箱根と鎌倉の家」(仮名)をつくったらどうかなと思っています。

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(敷地内にこんなスペースが作れたらいいですよね、、箱根の別荘をリノベーションして定住している方のスペース、キッチン小屋もピザ窯も全て手作り)

箱根は観光客の数に対して住民の数が圧倒的に少ない(観光客2千万人に対して住民1万人!)こともあり、何度通っても地元の人の顔が見えない印象がありました。箱根と鎌倉はすでに往来やつながりがある地域同士ということもあり、場をつくることで、住民同士のフラットなつながりがうまれたらいいなと思っています。

とはいえ、まだ物件も決まっていないので、、続報は気長にお待ちください!(そんな場所ができたら使いたい、という人がいたら気軽にご連絡ください~)


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