動作で思い出す幼少期
ふと、小さい頃のことを思い出すことがあります。
僕は小学校の途中まで母の実家がある浜松市に暮らしていました。
そこでの会話、晩御飯の匂い、気温、あたかもその場にいるような感覚に突然なります。
その感覚を思い出す瞬間というのが、お米を研いでいる時。
遠く異国の地にいる時でも、釜の中にあるお米を水ですすいでいる瞬間に、20年前の感覚を思い出すのです。
お米を研ぐ、という作業は僕がずっとお手伝いとしていたことでした。
祖母の横でこぼさないように、冷たい水で、お米の量に応じて6-7回研ぐのです。
白濁した水はお鍋にため、外に出て庭の植物にかける。
「もったないない」の精神をこれでもかと貫く、祖母を思い出します。
動作によって思い出す記憶。
あなたはどんな時に、自分の小さい頃を思い出しますか?
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