ホモサピエンスの偶像

あんどさんの書きちらし

ホモサピエンスの偶像

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最近の記事

自覚のない偶像3

まず流れてる音が良くない。 なんというか音質がなんか悪い、あんまりクリアじゃない。 それ以前に事前に見た情報で期待感が持てなかった。 そんな理由でライブに集中できない。 共感が出来ないのだ。 なんというか、家電量販店とかで実演販売があったとして「この商品は全然性能良くないです!並以下です!でも僕ら頑張って売ってます!!どうか買ってください!!」と言われてるような気分のするライブなのだ。 アイドルの子は本当に必死に動いている。 そう必死なのだ、動きがどこか硬い。 それでなんか引

    • 自覚のない偶像 2

      あ、赤色の子が凄く睨んできた。 まあそりゃそうだろう、この状況全然面白くないのだ。 早く終わんねーかなと思いながらぼーっとアイドルのライブを眺めていた。 思えばこれが長い意地の張り合いの口火だったと思う。 行ってみたら案外近かった。 梅田から電車で大体30分くらい、俺は温泉施設に来た。 着いたのはお昼くらいだった。 17時からこの温泉施設は利用料金が安くなるのを調べて見てたので、それまで滝を見たりお土産屋さんを見たりしていた。 温泉に入るまでに疲れてフラフラになろうと思って

      • 自覚のない偶像 1

        4月の初めくらいの事だ、その日俺はあまりに暇だった。 きっかけはそう、あのクソ上司である。 俺はネットの友達の東京の結婚式に出席するために一週間ほどの休みを申請した。 だがそこは天下のクソ上司、このクソ上司は毎回俺の休み申請に難癖つけてきては休みをキャンセルさせたり休む日程を短くしようとしてくるのだ。 誰もが休みの申請を気を使って控えたり短めにする中、毎回俺はこのクソ上司と毎回旅行のたびに俺の休みを通すためのバトルを繰り広げてきた。 辞めた職場だが、もはやその職場の名物ですら

        • プロローグ2

          この話の前に言うべき話がある。 あのクソアイドル達に会う前、2018年3月のストフェスでの話だ。 まず自分の話をしようか。 俺はネットではAndrewと名乗っている。 大体みんなあんどさんと気楽に言ってくれる。 普段はなんとなく始めたカメラの趣味から、コスプレしてる人と出会って人脈や友達が増えた。 このコスプレっていう界隈でそれなりに揉め事も経験して、それなりにうまくやってる、まあまあ平均的な人間だと思う。 カメラの腕は中の中、フルサイズのカメラでそれなりに綺麗に撮れて、それ

          プロローグ

          ホモ・サピエンス。 霊長類ヒト科ヒト属の種、まあ我々人類の事だ。 ネアンデルタール人、北京原人、アウストラロピテクス、かつては様々な人類が居たらしい。 この中での生存競争で、ホモサピエンスだけが生き残った。 まあ実際はこのほかの人類と多少の混血はしていたらしいが、主流として生き残ったのは我々ホモサピエンスらしい。 ではなぜ我々は生き残ったのだろうか。 昔テレビで見た一説によると「偶像を信じるから」らしい。 人は実際目の前に居ない、ありもしない神様を信じる。 ほかの生き物には出