マガジンのカバー画像

切ないソング

11
運営しているクリエイター

記事一覧

キングベッド

キングベッド

分からないふりをしていた
気づかれないほどに私は上手くて
だから傷いた心も
見せたことはなかったと思う

いつも身勝手なあなたに振り回されて
疲れたと言ったら半分嘘になるよ

キングサイズのベッドに
あなたの横 小さく
丸まって火照る体を
抱きしめながら夢を見ていた

あなたの肌に伝う
微熱にまどろみながら
目を閉じて息を潜めて
柔らかな唇を感じていた

今思い出すシーンは
タイトルになる

もっとみる
Blackout

Blackout

あなたがいなくなってから
私の世界の色は消えた
白と黒で埋め尽くされて
思い出の写真だけが眩しいよ

次に進みたいけど あなたを忘れたくない
悲しみに浸ること 今だけは許してほしいよ

どうして私はあなたと出会ったのだろう
どうしてふたりは離れてく
運命だったのに
あの日 出会ってしまったのだろう

どうして私はあなたと出会ったのだろう
どうしてふたりは分かってたのに
惹かれあってしま

もっとみる
Beloved

Beloved

運命の赤い糸が 本当にあるのなら
ふたりはまたいつか 何処かで会えるよね

たとえ一度は別々の 道を歩くことを選んでも
大好きな大きな背中が 離れてくのをこの背で感じても

他になんて思えばいいんだろう
あなたのいない明日なんて

枯れるまで涙を流せばいい
声に出して叫びながら泣けばいい
泣き疲れたら泥のように眠ればいい
だけど隣にあなたはいない

運命の赤い糸を 手繰り寄せられた

もっとみる
To you

To you

あなたに話があるよ 飾らずに話すから
耳を傾けてほしい

感謝している 気にかけてくれてありがとう
去りゆく私を許して

あの頃はあなたが見ていてくれたから
ぶつかりながらも前に進めたよ

明日からはひとりであなたなしで
選んだ道を歩きます

不安だとか孤独だとか
わかってる 待ち構えてるだろう

焦りだとか自己嫌悪とか
大丈夫だよ らしくいるよ

あなたに話があるよ 飾

もっとみる
傷心

傷心

イヤフォンをして バラードをかけながら

歩けば 街は私を見つけられない

涙が不意に溢れるのを抑えるために

見開く目を風に当てるように上を向く

ねぇ空は繋がっているって言ったあの日の

あなたのこと 信じることがなぜこんなに

辛いの

誰もがもし同じような痛み抱えながら生きてるのなら

分け合いながら歩いていければいいのに

あなたとならそうできると思った だけど皮肉 だよね あなたに

もっとみる
キス

キス

また会おうねって笑顔で
手を振って別れた
最後までどうしてそうきみは
優しくしてくれるの

あなたの匂い残る部屋に
ひとりになったあたしは
思い出をひとつずつ手に取って
整理してくよ

もっと強くならなきゃ
前を向いて歩かなきゃ
思えば思うほどあなたの大きな背中が
遠く遠くなっていくよ

さよならのキスはくゆるタバコの味
あんなに好きで好きで好きで
手の大きさ比べ感じてた温もりは
遠い

もっとみる
Sincerest

Sincerest

初めて会ったあの日を今でも鮮明に
覚えてる あの頃は失うものなんて持ってなかった
少し焼けた肌と白い歯が 初夏の日差しに
映えた その目に吸い込まれるように夢中になっていった

日々を過ごしゆく中にこんな幸せが
あること 教えてくれたのはあなたかも知れない

指一本でいいから触れてみたい
あなたの熱を感じてみたい

ありがとうって言うのなら
元気でねって微笑むのなら
ただ抱きしめていて

もっとみる
僕のために

僕のために

あの日に置いてきたもの一つずつ数えて
失うものの多さを並べて眺めていた

思っていたよりも人生は慈悲深いもののようで
人のあたたかさに触れては言葉に詰まった

たった一つを守り抜くため戦ってきたのだけど
意味を成さなくなってしまったよ あの日には戻れないよ

あの日には戻れないよ

東の空を照らしながら昇る朝陽を眺めながら
それでも前に進むこと新しい何かを掴むこと
きみとの約束

喧騒を

もっとみる
The sun rises again

The sun rises again

結局大切なものは見つけられないまま
朝を迎える毎日
いっそ投げ出してしまえば楽になることも
本当は知ってはいるけど

ねぇ いつからか
こんな私になった
ただ今は流れに
身を任せていたい

あなたと過ごした毎日
飽きるまで抱き合った愛しい日々
ただ側にいてくれるだけで
とても落ち着けたんだ
他の誰かを思う今の私
どんな素敵な人に出逢っても
思い込みだと気づいていても
あなたより好きな人なんて現

もっとみる
O

O

夜に紛れ消えてゆく人の波を避けながら
ひとり街をふらつく

人に明かすことが怖いと感じていた
心の内を守りながら

誰にも言わないで 気づかないふりを続けてたこと
あなたになら話していいって 思った

エンジンの音に消される
会話の端のように
あなたと私もどこかへ
行けたらいいのに

数字に代わることやステイタスとよばれることより
あなたの考え方や価値観が好き

言葉にしただけ伝わってい

もっとみる
Missin’

Missin’

あなたの顔が 浮かぶと私
笑顔になれたり
不意に涙流したり

白く点滅する 着信見つめる度
あなたからかな そんな訳ない
期待と理性 せめぎ合う

ねえ、会いたい
ねえ、会いたい

抱き合った後に 残った熱
冷めてく程に 孤独になるのは
私があなたのものじゃないから

ねぇ、会いたい
ねぇ、会いたい

いま時間止めて
ふたりだけ切り取って
どこにもないあの場所へ
吹き飛ばしてい

もっとみる