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どうしたらパスできるのか後編(トップの優位性を使う) パスの考察④

 今日も今日とて柔術は楽しい。パスの考察シリーズ第4弾。今日はトップの優位性を使う話。

前回までのパスの考察シリーズはこちら↓

どうしたらパスできるのか中編 アタックのバリエーションを増やす パスの考察③|柔術哲学(アンディ) (note.com)

どうしたらパスできるのか前編 組手争い パスの考察②|柔術哲学(アンディ) (note.com)

パスはなぜ難しいのか パスの考察①|柔術哲学(アンディ) (note.com)


パスが難しい理由

①パスは組手・自分の形を作るのが難しい
②パスは意識を散らすのが難しい
③パスは循環(つなぎ・切り替え・組み合わせ)が難しい
④トップはバランスを取ることにリソースを割く

①組手の対策は「パスの考察②」
②③の対策は「パスの考察③」でまとめました。
④の対策について本記事で書いていきます。

「トップはバランスを取ることにリソースを割いてしまう」の対策

 ボトムはすでに寝ているのでバランスを取ることにリソースを使いませんが、トップはバランスを保つのに足を使っています。これだと手足4本と手2本で、4対2の勝負となり、トップが不利になります。ではどうするか。

相手の身体を利用してバランスを取る
=体重を使って相手を攻める
=相手にこちらのバランスを取らせる
=こちらを支えることに相手のリソースを使わせる

体重をうまく使うことでトップの弱点である「バランスを取らないといけない」が逆に武器になります。

トップの優位性2つ

①体重を使うことができる
②機動力を使える

 ①についてはさきほど書いた通り。体重を使うことのメリットはトップ側が体力を消費しません。相手に体を預けているだけなので。相手に自分を支えさせることで削ることができます。あと威力が高い。

 ②について、機動力があるトップは相手を後手に回らせて主導権を取れます。自分の好きな側を攻めれるし、自分の得意な足を前にして構えられます(ボトムは相手がどちらの足を前にするかによって対応を変えないといけない)。足を使って攻めましょう

 逆を言えば、ボトム側はこのトップの優位性をいかに使わせないかが大事になります。良いガードはトップの重心が浮いていて、機動力が殺されています。

まとめ

 「相手に体重を支えさせる=体重を使って削る」ができるとトップゲームを有利に進められるかもしれません。参考になればうれしいです。

2023/12/11 アンディ














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