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SNSで流れてくるテクニックについて

  今日も今日とて柔術は楽しい。育児は大変で楽しい。家トレがマンネリ化してきたのでなんとかならないかと腕立て伏せのバリエーションを増やしたり、椅子でブルガリアンスクワットしてます。

 今日は、SNSのテクニックの話。


1.SNSのテクニック

 結論から言うと玉石混合です。いいものも悪いものもあります。傾向としては見栄えのいい技の割合が多いような気がします。

 ツイッターやインスタ(今回はYouTubeは除きます)では柔術、グラップリング関係のアカウントをフォローするとたくさんテクニックが流れてきます。特に海外のアカウントだとたくさんあります。

 柔術哲学の読者もほとんどの人がSNSでテクニックを見かけたことあるでしょう。これは有用か否か。

 クラスで基本的な技を学ぶのも大事だし、SNSで見た面白そうな技にトライするのも良いものです。

2.SNSのテクニックのメリット・デメリット

2-1 メリット

 短い動画が多いので手軽で分かりやすいです。30秒くらいの動画でも6本見たら3分。毎日見たら年間で18時間15分です。積み上げは大きいです。全く見ないよりは見た方がいいでしょう。なかには有用なテクニックもあります。

2-2 デメリット

 先に書いたように、玉石混合。要は質の悪いものも混じっています。見栄えが良くて面白いけど実戦的ではない技やディティールが雑な技も多くあります。

 実戦的でない技でも体の使い方や技の仕組みを学ぶのはいい練習になるので一概にダメともいえないのですが。。。時間は限られているのでできるだけ精度の高いテクニックを見たいですね。

 また、単発の技なので教則動画と違って体系的(システム、技のつながり、連携)に学べないのもデメリットです。その技を使うタイミングや組み合わせが学べません。

3.白帯にとってのSNSのテクニック

 色帯の人はテクニックの取捨選択ができますが、白帯の人はそうはいきません。

3-1 「インスタで流れてくる技より基本をちゃんとやれ!」なのか?

 前にインスタの海外の投稿で

「白帯のみんなはインスタに流れてくるテクニックよりもクラスで教えるベーシックな技をちゃんとやれ!」

みたいなものがありました。100%賛成ではありませんがこの投稿の意図は分かります。

3-2 悪くはないけど、教科書が一番よ

 勉強をするとき、まずは教科書をやるほうがいいです。学校で教科書をまともにやらずYouTubeの変な解説動画やカリスマ〇〇の参考書を読むだけで勉強ができる人はほとんどいないでしょう。

 同様に柔術にも裏技的なテクニックよりも、教科書的な王道の技をやっておいた方が白帯の間は伸びると思います。

3-3 白帯はテクニックの良し悪しが判断できない

 SNSで流れてくるテクニックにも有用なものはありますので、それがきっかけで自分の武器が見つかったりブレイクスルーのきっかけになるかもしれません。

 しかし、何度もいいますがSNSのテクニックは玉石混合です。白帯はそのテクニックが実戦的で使える玉なのか、いわゆる見せ技的な石なのかの判断ができません。みんなかっこよくて使える技に見えてしまいます。

 白帯のSNSのテクニックのオススメの活用法としては、SNSで見つけた面白そうなテクニックは道場の上の帯の人に聞いてみるといいと思います。

教科書はもちろん大事ですが、「興味」や「好奇心」は成長の一番の起爆剤なので、「教科書に載ってないことやるなよ!」ってことではないです。

派手な技や基本から外れた技や応用から入ると、遠回りして結局基本の大切さに行き着くことが多いけど、その遠回りも実は大事だったりします

4.まとめ

 SNSのテクニックは悪いものではありませんが、それをメインのテクニックの情報源にするのは効率が悪く危険です。例えば1時間テクニックの勉強をするとして、SNSのテクニックを1時間見るよりも教則動画を1時間見た方が圧倒的に良いです。

テクニックの動画の仕入れ先の例え

・メインの三食:教則動画
・補食:YouTube
・お菓子:SNSのテクニック

お菓子だけだと偏る

 テクニックを学ぶときに一番大事なことは「これやってみたい!」という気持ちです。SNSで回ってきた面白そうなテクニックを試してみたいと思うのはとても良い事なのでガンガンやってみましょう。でもそれだけだとスパーや試合ではなかなか使えないし、強くなるのは難しいです。

・基本的な技術や攻防をしっかりと学ぶ=三食の食事で栄養を取る
・楽しみのエッセンスとしてSNSのテクニックも楽しむ=お菓子も楽しむ

なんかうまいこと例えたい。

 こんなイメージでやるといい感じでSNSのテクニックを活用できると思います。

2024/3/24 アンディ





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