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「先生、僕って何者でしょうか?」 心療内科で自分探しの旅をしてみた私が提案したいこと

38歳になった。
世間では中年と揶揄されるお年頃。

アラフォー世代をおっさんだなぁーと感じていた10代の自分。
でも、いざなってみると、
「俺は本当におっさんなのか?」
と認めたくない気持ちがむくむくと。。。

にしても、歳を重ねるごとに、いろんな経験を積んできた。
世の中のことをわかった気になってくるのだが、未だにわからないことがある。

自分ってどんな人間なのか?
自分は何が得意なのか?
自分の強みは何なのか?

そんなことを悩みに悩んでとった行動は、
心療内科のクリニックに相談に行くことだった。
40歳を前に、もっと自己理解を深められるのでは、と思ったからだ。

「先生、僕って何者でしょうか?」

心療内科の先生は2時間近く時間をとってくれた。
記憶の奥底にしまっていた幼少期の思い出や体験を赤裸々に語った。
たくさんの人を見てきた先生から見て、自分にどんな特徴があるのか、少しでもヒントがつかめれば、と必死になっていた。

「将来、自分は人の個性に気づき、それを活かすサポートをしていきたい」
語ったのはまだぼんやりとしている自分の夢。

すると、先生は勧めてくれた。

「成人知能検査(成人用のウェクスラー知能検査)を受けてみて、自分の強みを調べてみるのはどうだろう?」

そこで後日、検査をするための予約をとることにした。

成人知能検査とはなんだろう?

ここで成人知能検査(成人用のウェクスラー知能検査)なるものを初めて聞いた方に、ざっくりと解説。

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引用:心理オフィスK

成人知能検査では、15の検査を通して、

・言語性IQ
・動作性IQ

を測定できる検査。

さらに、

・言語理解
・知覚推理
・作動記憶・ワーキングメモリー
・処理速度

といった細かい能力まで判定できる。

小学生の時に受けた一般的な知能検査と比較すると、
言葉や数字を聞いて覚えたりする記憶的な要素や、
一般常識を問われるような要素が加わっている印象。
また、図形や積み木の問題では、パターン認識や空間把握能力が問われる。

生活や仕事をする上での一般的な能力を図ることができる印象で、まさに自分探しの検査とも言える。

検査は専門の担当者が試験官となり、マンツーマンで行われる。
検査時間は約1時間半。
費用は保険適用となり3割負担で1740円。
この金額で自己理解が進むと思えば、安い投資ではないだろうか?

ちなみに、検査結果は2週間後に先生からお話しいただくことになるので、しばしお預けとなった。

自分探しの旅をさらに活用できるのでは?

この成人知能検査は客観的情報としての、発達検査を目的としているのが一般的なようだ。

例えば、

処理速度が遅い→スピードを求められる工場での勤務が合わない
知覚推理やワーキングメモリーが劣っている→運転に注意を要する

など、自身の生活や仕事に活かすための情報を得ることができる。

ただ、最後に一つ、提言したい。

弱みや弱点を見つけることも大事だが、
強みをより活かす方向に活用することができないだろうか?
ということ。

人より優れていることを、
例えば地域偏差・もしくは社内偏差を求め、より優れている分野で個人が力を発揮していくということ。

社内で言語理解がずば抜けている人がいれば、その人に事務的な業務をお願いする
知覚推理の能力が高い人に、分析業務をしてもらう

もちろん、検査結果の共有や個人の意思など倫理的な問題もある。
一方で、昨今のテクノロジーの進化とともに、個々人が得意なことに集中できる環境を整え、対機械に対する競争力を高めていくことも必要なのではなかろうか。


この成人知能検査によって、自分のことを知る手がかりになればと思っている。

↓続き:あんでぃの成人知能検査の結果について


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