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仙人かと思った話

カルエちゃんの蟹のお写真 意表を突かれた思いです 蟹の摘み方がまた小慣れた感じで そちらにもドキッとしました 

蟹で思い起こされた一コマの記憶を本日は記しておきますね 


数年前に友達が山奥に引っ越しまして それはそれは田舎に暮らすわたくしもたじろぐレベルの奥山でした と言っても数軒だけど集落は形成されていて それを知って安堵したものです

屋敷の下を流れる小川のせせらぎ 樹々のざわめき、木陰のダンス 突き抜けるのは空ばかり のんきな雲はぽかんと流れて   

それらの調和と静けさと 隅から隅まで大自然に身を委ねる暮らしに深呼吸


そんな新生活を思い描いた矢先 小川の暗い方からザクザクと音がして 男性が現れたそうです 

髪も髭も全力で伸ばし切り 着ているものはなんとなくのオフホワイト 仙人としか言いようのない風貌 

そして迷いなくずんずんと友人の方へ歩み寄ったかと思うと、手にしていたバケツを誇らしげに差し出しながら「沢蟹」と呟いたそうです

バケツの中にはびっしり沢蟹がうごめいていて ひっとなったものの 凄いですねと小声で返す律儀な友人

仙人は堂々と言います

「写真撮って」 

まさかの一言に友人動けず 色んな思いが脳裏を駆け巡ったことでしょうね

何も言わない友人に仙人は畳み掛けます

「今ケータイないからあんたのスマホで撮って」 友人は確かに手にスマホ握っていそうです 戸惑う友人に

「俺と沢蟹を」って友人が被写体で悩んでると思った仙人は語気強め

仙人の催眠術にかかってしまったわけでしょうが、ものの流れでパシャっと一枚 

もう全てが謎です ホラーです 

撮り終わった後、写真チェックまで求めた仙人は「じゃLINEで送ってくれる」とさらり言い放ち 凍り付いた友人は、LINEやってないんでと家に逃げ込むのが精一杯だったそう

新手のナンパ術でしょうか 山奥恐るべしですね 

後日友人のスマホに収まる沢蟹と謎の仙人の写真を見せられ、大笑いしたナターシャです 

仙人なんて近場にそうそういるわけないって 最近の学びです ナターシャ



 





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くすっとふふっとなれるような日記を、西から東、東から西へと毎日(ほぼ)やりとりしています  本日もぜひ少しの時間、のほほんしてってください かるえ&なたーしゃ