ある弁護士が、家族に看取られ
その生涯を終えた。
しかし男は目が覚めたのだ。
これはおかしいと辺りを見回すと、
人影が、ボンヤリと見えるのだ。
するとその人影は、
目を覚ました彼を見て、言葉をやる
「ようやくお目覚めかな?」
なんて訊ねるので、当たり前だ！
この通り、視界は良好だなんて思えば仰天
その人影には、頭には角があり尻尾もある
「あ、悪魔！ジーザス！」
と体を丸めて、手を擦り合わせた
「オイオイ！やめてくれよ！ジーザスなんて」
と悪魔はニタニタと笑う
「さてアンタは、地獄に落ちた。これからアンタには、石臼曳きの刑を受けてもらうよ」
「そ、そんな！地獄だなんて！それに石臼曳きなんて、やってられるか！」
すると悪魔の表情は柔らかくなり、彼の耳元に囁く

「安心しろ。石臼曳き刑には、
　　　　慈善活動家たちが手伝ってくれるよ」