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美術館はタフネス! ガウディ展@佐川美術館 余談

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に行ってきた!池で囲まれた佐川美術館は水面に映る景色が時間とともに刻々と変化する美しい美術館。

佐川美術館。水面に映る景色がきれい。

西洋美術オタクの私。2023年はスペインに縁がある私。
僭越ながら“ガウディ展・ここに注目!”を私の偏見のもと紹介します。

今回は余談です。本編はこちら☟

1.ゴシック建築の尖頭アーチってすごかったんや!

サグラダ・ファミリアでは12世紀後半のゴシック建築の特徴「尖頭アーチ」をさらに発展させたガウディ考案「パラボラ・アーチ」が使用されている。尖頭アーチとは「尖」の字の如く先に向かってとんがっているアーチ。天に向かって昇っていくような上昇感がある。

外から見た尖頭アーチと中から見た尖頭アーチ
(2014年パリにて撮影)

建物自体の重さをいかに分散させ安定させるのか。と同時にデザインを両立させることが建築家の腕の見せ所。安定性とデザインに関する展示エリアを見ていると、今から900年前に尖頭アーチを生み出し、美しく巨大な教会を建てていた当時の人々に感服するばかり。

2.建設予算はどこから出てるの?

サグラダ・ファミリアのような巨大建造物を見ると、建設予算はどこから出ているのか、と考えてしまう。何百年とかかる建築になると、最初に設計した建築家は亡くなってしまったり、社会情勢や国家の経済状況が変わると当初の計画通りにはいかないのでは?

例えばフランスにあるシャルトル大聖堂は左右で塔の印象が異なる。左塔はゴシック様式、右塔はロマネスク様式。左塔は建設途中で火事になり、再建時には当時流行してたゴシック様式で建てられた。こんな風に当初のデザインや計画通りにはいかないこともある。

左がゴシック様式 右がロマネスク様式
ゴシック様式の方が装飾が多くゴテゴテしている。

展覧会では建設当初の予算集めについても紹介されていて。
ふむふむ。カトリックの国だなぁとなんか納得。

ちなみに今は寄付金と入場料で賄われているようで。

2023年10月現在 公式サイトでは
①サグラダ・ファミリアの見学 26ユーロ
②サグラダ・ファミリアの見学とそのガイドツアー 30ユーロ
③サグラダ・ファミリアの見学+塔の見学 36ユーロ
④サグラダ・ファミリアの見学とそのガイドツアー+塔の見学 40ユーロ

Oh…
なかなかのお値段ですな!

3.おしゃれカフェ

館内にあるカフェの大きな窓からは、教会の身廊っぽい建築空間、美術館を囲む池、青い空。とても眺めがよく、ゆったりとした時間が流れている。美術館の周辺には喫茶店などがないので、展覧会を見て少し疲れた体をカフェで癒した。

比叡とろ湯葉そばと鶏ごぼうご飯のセット。
美術館のカフェでお蕎麦って珍しい。優しい味。おいしい。

さて。
バスに揺られて雄大な琵琶湖を見ながら、のんびり帰るとしよう。

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