裁判長に、退廷を命じます。
写真について色々なことを考えていこうと思っている「写真の部屋」ですが、これが正しい、あれは間違っている、とは言わないつもりです。
なぜなら写真は、撮る人全員に「完全な自由」があるからです。
大事なことなのでもう一度言いますけど、正解も間違いもなく、自由です。それがわかった上で考えなくてはならないことは、たくさんありますけど。
技術の向上は質の向上に含まれますが、イコールではありません。ここを理解しない門外漢ほど、「いい写真とは何か」などを語りがちです。デシベル的に言うと、叫びがちと表現してもいい。つまり誰からも求められていない持論を語りたいだけなんです。
写真はシャッターを押すことで撮れますが、シャッターボタンに乗った人差し指の数ミリの動きは、撮った人のものです。
その写真に無関係な誰かが、いいとか悪いということに意味があるはずがない。門外漢と言いましたが、ここでは素人という意味ではなくて、キュレーターであろうと、編集長であろうと、撮った人以外は部外者だということです。
写真展を成功させるため、雑誌を売るため、といった判断のプロであろうと、撮った衝動とは本質的な意味で関われないんです。ここを誤解して欲しくない。簡単に言えば、シェフとグルメの関係です。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。