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役割分担の女子大生(途中まで)

恋愛については、グアテマラのフエゴ山噴火と同じくらい遠い話題だったので、今後このコンテンツが続くかが心配だ。

問題を解決するにはいつくかの方法があり、その中のひとつが「誰かに教えてもらうこと」だ。素直に人の話を聞くことは、だいたいの場合いい結果を招く。

恋愛経験豊富そうな知人女性をカフェに誘った。ランチとコーヒーを奢るだけの安上がりな取材である。

彼女は29歳で不動産会社に勤務、独身。学生時代に今で言うドクモをしていたそうで、スタイルもよく美人の部類に入る。俺がノートにメモを取っていたのを見て「読モ、ですよ」と言われた。それくらい54歳のジジイでも知っておるわ。速く書こうとしてカタカナになっただけなのでほっといて欲しい。

彼女は四国出身、東京の大学に来るまでは真面目で目立たない存在だったそうだ。東京に出てきた(と言っても住んでいたのは小岩だそうだけど)という高揚感で、毎日遊び歩いていたらしい。特に地元では縁がなかったライブにはよく行った。

「その頃ってどんな音楽が流行っていたんだっけ」と聞くと「GReeeeNとかキマグレンとかSuperfly。懐かしいなあ」と言われた。俺にしてみたら先月くらいの出来事に感じるんだが、これがジェネレーションギャップというやつか。

あるバンドを聴きに渋谷のライブハウスに行ったとき、近くにいた男性から「このバンドのボーカルは俺の友だちなんだよ」と声をかけられ、さすがに東京だなあと感激した。楽屋に案内され、バンドのメンバーと一緒に写真を撮った。

今考えると別にその男が偉いわけでもなく、女性を見ればバンドのメンバーと友だちだという方法で声をかけていたのだとわかる。でも、名の知れたバンドと会ったことで、その夜の雰囲気に流されてしまった19歳の田舎少女は、なぜラブホテルに囲まれた場所にライブハウスがあるのかが納得できた気がした。

この続きは定期購読マガジン「博士の普通の愛情」にて。
https://note.mu/aniwatanabe/n/nb8d647587806

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。