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CP+2024:写真の部屋

『CP+2024』のSIGMAブースで、編集の今野さんとトークイベントをしてきました。開始は13時だったのですが、朝からだと勘違いして全日に横浜のホテルに泊まるという失態を演じました。というか、朝からだとしても十分に行ける距離なんですけどね。まあイベント感を楽しもうということで。

ロケなどの場合、機材の準備は入念に行います。レンズやカメラは言うまでもなく充電器やケーブルなど忘れやすいものは何度も確認します。現場でなかったと気づいても後の祭りだからです。しかしトークイベントに参加、という手ぶらで行けばいい状況で気が緩みました。ホテルの部屋で仕事をしなければ行けなかったのに、Macbook、スマホ、カメラのすべてを充電するUSB-Cの充電器を忘れてきました。

夕方になって、ホテルの近くの新山下にヤマダ電機があるようなのでタクり、無事に充電器を見つけましたが、DJI の OSMO POCKET 3 も、つい買ってしまいました。家電量販店に行ったときにありがちな行動です。店がある場所は周囲に何もなく、帰りのタクシーが見つかりません。小雨も降っています。15分ほど待ってからアプリで呼んでなんとかホテルに戻れました。

翌日の朝、10時にホテルで今野さんと待ち合わせをしていたのですが、電車のトラブルがあったようで「タクシーで横浜に向かっている」との連絡が入りました。韓国行きの格安航空券が買えそうな金額だったようです。ホテルのカフェで食事をしてからパシフィコ横浜へ。SIGMAのブースはとてもセンスよく、立派でした。40分くらいトークをして、無事終了。見に来てくれていた友人たちと皆でコーヒーを飲みました。

帰りに今野さんと中華街で軽く何かを食べようと話したのですが、お腹がいっぱいになるほど食べてしまいました。楽しい一日でした。

トークの最中に、無意識に自分の口から出た一言があります。

「何か趣味が欲しくて、書道をするか、ピアノを始めるかが決まっていないような人が私の本を読んで、『ああ、写真を始めるのもいいかもな』と思ってくれたらうれしいです」

そういうことなんです。だから「作例写真が載っていないから何も参考にならない」とか言われても何も気になりません。鍵盤を叩くと音が鳴ることに驚きを感じてピアノに興味を持ったちいさな子どもに、調律の重要性とかピアノのメーカーの違いなんかを教えても無意味だけならまだしも、つまんねえなと思われてしまいます。写真を撮るのはシャッターを押すだけですから、子どもが滅茶苦茶なメロディを弾くように、ただただ楽しければいいのです。

その子どもや親に「まるで曲になっていない」と指摘することに何の意味があるのか。これってもう、人間性の問題なんですよね。


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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。