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自画自賛は落とし穴:PDLB

ブランディングにおいてするべきことは抽象的でわかりにくいものです。その場合に一番簡単な方法は「するべきでないこと」を排除していき、外周から囲い込むことです。

あるサービスや商品をブランディングしたいというとき、説明を受けるのですが、当然のことながら作った側はその優位性を語ります。これがいかに画期的か、斬新か、客に喜ばれているか、を言うのですが、ほぼ耳を傾けなくていい情報です。なぜかと言えばそれを言うべき立場にあるのは顧客だからです。ここでも何度か書いていますが、大事なのは冷徹なまでの客観性であり、「うちの子にはサッカーの才能がある」と親が思う愛情のようなものとは切り分けなければならないということです。

客観性のある順位を確認する。全国少年サッカー大会で得点王にでもなれば、ある程度の客観性はあると言えるでしょう。しかしサッカーを始めた子どもの親は全員「うちの子にはサッカーの才能がある」と思いたいのです。同じサッカーチームにいる隣の家の子どもは足が遅い、とします。すると「うちの子はあの子より足が速い。だから才能がある」と、優位を探し始めます。しかし隣の子の親は「あの子よりもうちの子の方がドリブルが巧い」と思っているかもしれないのです。この都合のいい客観性のなさはビジネスでも起こります。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。