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知るか、ボケ。

『幸せになるための5秒間』という、最後のシーンで話される大事なフレーズを邦題にしたイギリス映画を観た。原題は「A Long Way Down」で、飛び降り自殺で落ちている時間、すなわち生きている時間を描いている。

命には限りがあるのに達成される理想は少ない。それはメガネをかけていない人にでも99.99%言えることだ。誰もが歴史に名を残さない人生を送るのに理想を求め、生きることに執着し失望し絶望する。

それがデフォルトだからいいのだ。

失望だらけの毎日であろうと、光を見つけることはできる。探そうとする目を開いていれば。朝から晩まで近所のコンビニや無能な上司や電車の遅れなど、身の回りを取り巻くしみったれた不幸を採集していたら、それはつまらないだろう。

自分はレニー・クラヴィッツとパーティでドン・ペリニョンを飲む愉快な仲間ではないと嘆くより、小さな幸福を確認するだけでいいんじゃないかと思う。

「SNSには毎日の楽しいことを書いて欲しい」と書いたら、あんたは楽しいかもしれないけど、そうじゃない人のことを考えていない、とメッセージをいただいた。知るか、ボケ。楽しいことは空から降ってくるんじゃない。努力して見つけたり探したり、見方を変えたりするんだよ。

そこで「あんたは楽しいかもしれないが」って書く根性が自分から楽しさを遠ざけているとわからないから始末が悪い。ボケというのは言葉が悪かったけど、そういううすらバカは自分の不幸や他人へのヒガミを周囲にまき散らすことで、他人を二次災害に巻き込んでいる自覚がない。

爽やかな朝にくだらない愚痴を聞きたくないんだよなと思いながら、おはようございます。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。