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大分・耶馬渓で出会ったお店

発売中の「ランドネNo.109 1月号」の取材も兼ねて、約1週間滞在した大分県中津市の耶馬渓(やばけい)エリア。はじめて訪れた耶馬渓でしたが、奇岩がそびえる核心部に圧倒されたのはもちろん、昔ながらの里山風景と人の温かさに心癒されるプチ移住期間となりました。

今回は、滞在中に訪れた3つのお店を紹介します。オーナーさんは、移住してきた方やUターンをした方など。耶馬渓を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください^^

①道カフェ 余菓の日

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ほっとできる空間が広がる「道カフェ 余菓の日」。店内の窓からは、山国川へと注ぐ跡田川と、それに沿うよう羅漢寺まで続く旧参道を見ることができます。店名の「余菓(よか)の日」とは、“余暇の時間を使って訪れてほしい”という想いと、“地元にある豊富な食材を使って作るお菓子”を提供することに由来しています。

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▲お店は、道の駅耶馬トピア内、やばけい情報館の2階。

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北九州市出身のオーナー・今出晃子さんは、地域おこし協力隊として中津市に移住。ケーキ屋に勤めていた経歴をもつことから、地域おこし協力隊のメンバーで運営をしていた前「道カフェ」のお菓子作りにも参加。任期を終え休業していたお店を、「道カフェ 余菓の日」として新たにスタートさせたという。

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ガトーショコラ、ブルーベリーチーズケーキ(各450円)のほか、人気は「季節の限定タルト(500円)」(写真はぶどうタルト)。地元産ヨーグルト入りクリームがさわやかで、フルーツの甘みが引き立つおいしさ!コーヒーとの相性も◎。器は、地元の職人さんに作ってもらったものだそう。

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店内でいただけるオーガニックコーヒー(400円)は、焙煎職人であるご主人が耶馬渓産の木炭を使い焙煎したもの。「炭で焙煎することで、香りが良くなる」とのこと。お土産にスミビ焙煎のコーヒー豆を購入することもできます。気軽に淹れられるドリップバッグもあり。

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▲今出さんが一つひとつ手作りするお菓子は、山歩きの行動食やお土産にもうれしいものばかり!

「耶馬渓の魅力は、散策する場所がたくさんあるところです。友人が来ると、よく古羅漢を歩きに行きます。柾木(まさき)の滝もおすすめですよ!」
おいしいケーキとコーヒーをいただきながら、耶馬渓の情報も聞くことができる耶馬渓のカフェで、癒しのひとときをお過ごしください。

道カフェ 余菓の日
大分県中津市本耶馬渓町曾木2193-1 道の駅耶馬トピア内
TEL.080-9521-6474
営業時間:10:00~17:00
営業日:金・土・日

②和・カフェ蛍茶園

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耶馬渓の深い山々に囲まれた、自然豊かな場所に建つ「和・カフェ蛍茶園」。カフェを営むのは、ここ蛍茶園が実家であり、日本茶インストラクターの井上慎也さん。7年前に奥さまとともにこの地へ戻り、お茶の栽培をしながらカフェをスタート。農薬を使用せず自然のチカラを生かしながら育てた、蛍茶園のおいしいお茶がいただけるほか、かき氷を目当てに訪れる人が多いという。

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人気は、蛍茶園の茶葉を使用した「煎茶みるくあずき(820円)」。フワフワの氷と、濃厚な煎茶のシロップが美味!夏場はかき氷を求め200人を越えるお客さんが訪れるそう。11月からは、店内にこたつが登場します。

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▲お土産にしやすいお茶、紅茶、烏龍茶のティーパックの販売もあり!

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▲笑顔がとても素敵な井上さん夫婦。おいしいお茶の淹れ方も教えてくれます。

耶馬渓は渓谷かつ標高が高く、霧がかかる地形であることから、甘みがあり香り豊かなお茶ができるのだそう。奥さま曰く、
「蛍茶園で作るお茶は、田舎のおばあちゃんが淹れたような、飾らない旨みとおいしさがあります。“普段から飲める”ところが魅力ですね」

“耶馬渓の山を使わせてもらっている”という想いで、日々、お茶作りをしているという井上さん夫婦。自然のチカラに任せるお茶の木は、とても強く育つ一方、良いお茶とされる“深い緑で針金のような葉”にはならない。「見た目で飲むのか、深く奥のほうで感じるのか」そう教えてくれた、おふたりの愛情がたっぷり注がれたお茶と、かき氷を味わいに、ぜひ!
※次の営業は、2020年3月~です。

和・カフェ蛍茶園
大分県中津市耶馬渓町大字金吉3713
TEL.0979-56-2161
営業期間:3月~11月
営業時間:12:00~16:30(ラストオーダー16:00)
定休日:月曜 ※臨時休業あり

③古民家レストラン「KAYABUKI」

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のどかな里山風景が広がる山国エリアに建つ、一軒の茅葺屋根のレストラン。2019年3月にオープンした「KAYABUKI」は、添加物を使わず一から手作りし安心した自然食を提供しているお店です。建物はおよそ150年前(江戸時代末期)のもので、屋根の張り替えをするなどしながら維持し、いまの姿を守り続けているそう。

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▲店内に入り見上げると、寄棟造りである屋根の構造を見ることができます。

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人気のメニューは、1日40食限定の無添加ランチ(1,280円)。選べるメイン一品(写真は町の温泉で作った、揚げ出し豆腐)と、羽釜で炊いたご飯、お味噌汁。プラス、おかわり自由の旬食材のお惣菜と、ボリューム満点。

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▲古民家の土間部分に並べられたお惣菜は、色とりどりでどれもおいしそう!

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▲地元食材を使いながら作る果実酢もずらりと並び、食前のドリンクとしても人気。

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▲お店の前に残る炭焼き小屋で自家焙煎するオーガニックコーヒーは、深みのあるおいしさ。食後にデザートと一緒にいただきたい一杯です。

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神奈川県出身の代表・岡崎達郎さんは、カナダで4年間スノーボーダーとして過ごした経歴も。ご縁があってこの土地に移り住み、“日本の古き良き建築などを生かしながら、海外にもその魅力を発信していきたい”と、KAYABUKIをスタート。
「一度日本を出たことで、日本の持つすばらしさに気づくことができました。ここ耶馬渓も含め、日本には眠っている本当に素敵な資源がたくさんあると思います。それらを生かし、輝かせていきたい。おなじ意思を持った仲間を100人集めて、変えていけたらいいなと思っています」
岡崎さんをはじめ、スタッフさんの丁寧な接客もお店の魅力のひとつです。KAYABUKIのつくる、おもてなしの空間を味わいに、ぜひ足を運んでみてください。

KAYABUKI
大分県中津市山国町藤野木1431
TEL.0979-77-4555
営業時間:11:30~20:00
定休日:水曜日

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