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尾瀬の春、ミズバショウの季節

6月3日から3日間、尾瀬ヶ原を歩きました。尾瀬の山開きは、例年5月下旬頃。ようやく木道の上の雪もなくなり、尾瀬の風物詩・ミズバショウをゆっくりと眺められるとき。(山間部などにはまだ雪が残っていますので、ご注意ください!)

今回は、群馬側の入口・鳩待峠から、尾瀬の中へ。尾瀬ヶ原までの登山道には、新緑が美しいブナの森が広がり、途中、木々のあいだから、雪が残る優しい山容の至仏山が眺められる場所も。このミズバショウの写真も、鳩待峠~山ノ鼻間で撮影。ミズバショウ独特の香りが漂います。

▲鳩待峠から1時間ちょっと。尾瀬ヶ原に出ると視界は一気に開け、広い湿原に木道がまっすぐ続き、振り返ると至仏山(標高2,228m)が大きく裾野を広げています。(※至仏山は、6月下旬まで登山道が閉鎖されています)

▲至仏山と向かい合うようにそびえるのが、燧ケ岳(ひうちがたけ/標高2,356m)。尾瀬ヶ原におよそ1800個もあるといわれている池塘は鏡のようで、白い雲や周りの山々、歩くハイカーを美しく映し出します。

ミズバショウの季節、ほかの高山植物はまだまだ目覚める前。(ショウジョウバカマやリュウキンカは、キレイに咲いていました!)。しかし、この時期だからこそ、見ておきたかった場所まで足を運んできました。

三条ノ滝です!

尾瀬ヶ原を流れる川や、雪解け水が流れ込む滝の水量は、想像以上。轟音が鳴り響き、落差100mを一気に流れ落ちていきます。さまざまな山の滝を見てきましたが、ここまでの水量と迫力は、ほかにないかも!改めて、自然と水のパワーと実感。光が差し込み、滝に架かった虹がキレイでした。

▲もうひとつ、私はこの平滑ノ滝(ひらなめのたき)も好きです。三条ノ滝の上部に位置し、大きな岩の上を滑るように流れる水の姿が美しい!

三条ノ滝へは、鳩待峠からだと片道4時間ほど。日帰りでは少々ハードなので、山小屋に一泊をしてゆっくり散策するのがおすすめ。檜枝岐村側の入口・御池(みいけ)からも、燧裏林道を歩いてアクセス可能です。(※燧裏林道は、いまはまだ雪が残っています!)

月ごと、週ごとに姿を変えて迎え入れてくれる尾瀬。コースのバリエーションも豊富なので、自分の体力やスケジュールに合わせて歩くこともできます。私はまた、ワタスゲの穂が湿原でゆらゆら揺れる6月下旬頃に、尾瀬ヶ原を歩きたいと思っています▲


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