あんじゅ。

人間失敗.

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  • 放浪記

    行ってきます、未来に。

  • ホストの事

    何者でもなかったわたし。

  • 命の事

    死にたいと思うあなたへ。

  • 実は結婚してました

    黙っていてごめんなさい。

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みにくいあひるのこ

"あひるちゃん"って呼ばれてた。理由はみんなには内緒だよ。 バーで初めて出会った日からしばらくはあんじゅ様って呼んでいたくせに、いつの間にかあひるちゃんにされてたね。きっかけはいつだったっけ。もうあんまり覚えてないけど、その頃のあなたは毎回別れ際にわざと冷たく「さようなら」って言うから「言い方悪いな、またね」っていちいち突っ込んでいたのはちゃんと覚えてるよ。 あひるちゃんって呼び方も、最初は嫌だったけれど、なぜだか今ではまあまあ気に入っています。 わたしは本名で呼ばれる

    • ホームレス生活

      ホストを辞めてからの僕は、元々引きこもりがちだったこともあり、仕事をするでもなく趣味があるわけでもなく、ずっと女性からお金を貰いながら自堕落な生活を過ごしていた。起きる時間も寝る時間も特に決まっておらず、養ってもらっている情けなさや、相手の女性の気持ち、そして自分の未来の事から目を背けたくて、起きている間は常に大麻とアルコールで脳を紛らわせて暮らしていた。そんな生活でもそれなりに楽しかったし、幸せだったと思う。 そんな僕が家を解約してホームレスになろうと思ったのは、やっぱり

      • 優しい嘘

        川崎洋さんという方の『ウソ』という詩を読んだ。 中学生の頃に国語の授業で嫌々ながらに音読をさせられていた時には、何とも思わなかったのに今になり読み返すと、不思議と心の琴線に触れた。 おそらく今日まで僕が生きてきた過程で、嘘というものに対して億劫になってしまったのだと思う。 なんで、みんな僕に嘘を吐くのだろう。ただ生きているだけで、毎日の様に嘘が降りかかってくる。 嘘にもたくさんの種類があると思う。今思いつく限りで書き出してみる。 ・相手を騙し利益を得るための嘘 ・相

        • セフレのきゅうりが腐っていた話。

          セフレと一泊二日の旅行に行き、帰ってきた日の出来事です。たくさん遊んで疲れながらも、帰り道にスーパーマーケットに寄りました。 僕のセフレは生肉が好きすぎるがあまりに生の豚挽肉を食べてしまうほどなので、そこそこお値段のする牛肉ときゅうりと卵を買って、いつも僕が作っているユッケ風のものをご馳走してあげようと思ったのです。旅行先で行った焼肉屋さんのユッケがたまたま品切れだったということもありました。 そこそこお値段のする牛肉を選び、カゴに入れた後「家にきゅうりはある?」と僕は聞

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        記事

          自殺 ニ

          僕の父親は首吊り自殺をして死にました。 母の口から「わたしのせいじゃない」と幾度となく発せられるたび、その言葉とは裏腹に責任や後悔があるように僕は感じていました。 父は昔から家にいることも少ない上に、家族とコミュニケーションをとることも極端に少なく、僕が生まれてからほとんどの期間は別居生活でした。それでも家庭にお金を入れることだけは最低限やっていたみたいです。それが父の誇りやプライドだったのでしょうか。 家庭を全く省みない父でしたが、何故か僕のことだけは時々可愛がってくれ

          自殺 ニ

          わたしという粗悪品

          DV、薬物乱用、セックス依存、自傷癖、アルコール依存。 昔とは違って「死にたい」と思うよりも、わたしはわたしを「殺したくなる」事が増えた。 変わりたいという気持ちはある。「わたしがわたしらしく」なんていうのはきっとただの言い訳にしかすぎない。 女に暴力を振るった自分を殺したくなる。粉が散らかるガラステーブル、草まみれのロールピアノ、枕の下のヨレヨレの紙、殺したくなる。セックスした後にうっかり「好き」と言ってしまい、殺したくなる。傷だらけの体を鏡で見て、殺したくなる。酒に

          わたしという粗悪品

          インターネットについて

          今は当たり前にあるインターネットですが、みなさんはどう使っていますか?離れている人といつでもコミュニケーションがとれる。冷静に考えると凄いことですよね。今の時代を生きていない昔の人からみたら、タケコプター、どこでもドア等となんら変わりはない、まるで魔法のような事だと思います。 そして今はSNSの普及により、知らない人とでも簡単に繋がる事が可能になりました。 僕はインターネットに一度、命を助けられた事があります。離婚をする直前の鬱病になった時の事でした。 人が怖かったです

          インターネットについて

          ホストクラブで働くという事

          僕のホストを始める前のイメージは、漫画の夜王の世界でした。しかし現実と漫画では、やはり全く違った事の衝撃は今でも覚えています。 僕が初めてリアルなホストクラブに触れたのは17歳の頃でした。年齢を誤魔化して、僕は水商売の世界に初めて触れました。 ホストという仕事を始める前は、いわゆるマダムといわれるようなリッチなおばさんと社交ダンスを踊ったり、そのリッチなおばさんを時には抱くような仕事だと思っていました。その覚悟を持って働き出した僕には、ホストクラブはまるで楽園でした。

          ホストクラブで働くという事

          自傷

          初めて僕が生で見た自傷行為はリストカットでした。 伊勢崎モールを血塗れで徘徊する女性を見た時の衝撃を今でも覚えています。 そして、愛した人間が自ら手首を切っている光景は忘れられません。きっとこの先も一生、僕の瞼の裏側に焼きつく事でしょう。 あれから10年間近くが経ちました。今では僕の体にも、死のうとしたのか、ただ構って欲しかったのか自分にもわからない証拠が刻まれています。 こんな僕でも、初めて知人の自傷を見た時には驚きました。地元でぬくぬくと育った僕には無縁の経験だった

          鬱病

          僕は今思い返せば子どもの頃から周りの子達よりも精神面が弱く、睡眠をとるのが下手な子どもでした。遅刻や欠席も特に多い方で、夜になかなか寝付けずに「寝ないで行こう」と思い、朝方に眠くなり夕方に目が覚める、そしてまた夜に眠れない。そんな事ばかりを繰り返し、まるで死んだように生きてきました。 寝ようとすればするほど、寝れなくなってしまうんですよね。今でも入眠は少し苦手です。 そんな僕ですが、睡眠導入剤なしでは完全に眠れなくなってしまったのは今年の夏でした。 「精神科ってどん

          ホストクラブに通う女性へ

          今回はホストクラブに通う女性へ向けて、僕の意見を書かせて頂こうと思います。まず始めに伝えたいことがあります。 人の気持ちはお金では買えないと言うことです。 立場や視点を少し変えれば分かるはずです、あなたは嫌いな人から『お金をもらった』という理由だけでその人の事を好きになれるでしょうか?なれる訳がありませんよね。 『好き』と言う感情に、理由なんてないんです。 僕自身、ホストクラブでホストと客という関係の中から幾度となく恋愛をしてきましたが、『お金が貰えるから』という理由

          ホストクラブに通う女性へ

          離婚2

          先日、8月9日をもって僕は今回の結婚生活を終える事になりました。 今まで約1年もの間、僕ら夫婦に関わった皆様本当にたくさんのご迷惑をお掛けしました。 去年の七夕の短冊に「結婚がしたい」と書いた事から始まった恋でした。 出会ったばかりのホスト相手にラブホテルでただの冗談話なのに、泣きながら「一緒に死にたい」って言うあなたを見て、「この人だけは騙しちゃいけない」って純粋にそう思ったのを未だに鮮明に覚えています。ベロベロに酔ってたはずなのにね。 愛を教えたいっていうのかな?

          自殺

          ホストを初めてからの人生で、少なく見積もっても100回以上は「もう死ぬから」と言われてきました。 ホストの皆様ならだいたい経験あると思いますけど、その中でも僕はこの言葉を聞く事が特に多かったと思います。それほどまでに1人1人の女性に無理を強いてきたのでしょうね。 何回経験しても慣れるものではありません。 今でも目に焼き付いています。11階のベランダで亜麻色の髪をなびかせ足をプラプラさせていたあの女、手首血まみれで泣きながらお店に駆け込んできた派手なメイクの女、大量の薬を

          離婚

          まず始めに、僕の事が嫌いでただの興味本意で覗こうと思ってる方は読まないことをオススメします。 ほぼ中卒の駄文であり、余りにも長文なので最後まで読めないと思います。そして僕と関わってくれてた人達には読み辛いだろうけど頑張って絶対読んでほしいな。 タイトルにもある通り、離婚することにしました。そして結婚の報告もしていないのにいきなり離婚の報告だけする形になってしまい申し訳ありません。 身内の方には大体全員に報告していたし、別に僕としては隠してるつもりもなかったんです、実は結