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サルゴリラさんが優勝して嬉しい!キングオブコント2023


やったー嬉しい!おめでとうございます!
先日のキングオブコント2023にて、かねてより応援していたサルゴリラさんが優勝しました!

全ネタまーじでめちゃくちゃ面白かった!
プロのコント師が人生をかけて作り上げた一級品のコントをたくさん観て、たくさん笑って、幸せな時間を過ごしました。

僕が最初にサルゴリラさんの存在を知ったのは、ピースの又吉さんのエッセイを読んだ時だったと思います。

二人で通行人の魂を吸う遊びをしていたら、だんだん世界観に入り込んでしまい、最終的に児玉さんの魂を吸おうとした又吉さんに向かって、児玉さんが本気で怒ったというエピソードとか、他にもめちゃくちゃ面白いエピソードがいっぱい載っていました。

又吉さんと児玉さん、そしてパンサーの向井さんの三人がDJを務める「あとは寝るだけの時間」というラジオ番組は、現存するラジオ番組の中でも類をみなほど雰囲気がゆるく、毎週のようにわけのわからない話ばかりを大の大人が三人も集まってずっと話している特異な番組です。

もう7年くらい聴いているのですが、キングオブコント決勝の二日後に放送された今週の回は久しぶりにリアルタイムで聴きました。始まる前からそわそわして、三人の声が聞こえると僕まで嬉しくなってしまいました。いつもはいじられ役の児玉さんが主役になって二人から誉められたり祝われたりしていて、そして嬉しそうに応えていて、ずっとこの放送を聴いていたいと思うような幸せな時間が続いていました。来週は赤羽さんも登場して、二週連続で「優勝おめでとう回」を放送するそうなので楽しみです。

僕はサルゴリラさんのコントが大好きです(YouTubeに公式で上がっているものしか見たことないので偉そうなことは言えないですが)。つぼを刺激されてずっと笑ってしまいます。
あとから思い出してふふっとなってしまうようか「おかしみ」に満ちたコントだと思います。決勝で披露された2本のコントもまさにそうでした。

児玉さんの手の動きや表情、言い回しなど、台本には書き起こせない部分での表現力が凄まじく、考える前に笑ってしまう場面がいくつもありました。マジシャンのルールが最後のマジックを披露したあとに決めゼリフをぶつぶつ呟くところで、「ルールは…その大会の主催者が決めているのか…それとも…そういう部署みたいなのがあってその人たちが決めているのか…」のあと一瞬だけ間が空いて「…どっちかだ」と言った時に爆笑が起きてましたが、あれなんか本当に言い方が少し違えば笑いの量も変わってくるんじゃないかと素人ながら思いました。

マジシャンのネタに関しては、序盤の小箱が出てきただけで笑いが起きてましたから、まだひとつもボケていない段階で「なんか分かんないけどおもしろそう」という雰囲気を作り上げていたということになります。恐ろしいことです。

シーン…として見守る時間が一秒もなく、常にフリが効いていて、何が起きても笑ってしまう状態が続いていました。最後のマジックをする前に、机の上の小道具を片付けながら、ディレクターの赤羽さんを軽くにらむルールの表情が最高でした。

赤羽さんのツッコミもめっちゃよかった!冴え渡っていましたよね。児玉さんのボケに協力して笑いを取りにいくというよりは、振り回されて困っている事情の分からない人という立ち位置に徹しているように見えたのですが、この役は誰もができるものではないんじゃないかと思います。言葉の区切りかたや視線の動きが客にとって必要なだけありつつ不必要なほどはないという絶妙なバランスで、おかげで見ているほうはノンストレスで何も考えずに思い切り笑うことができました。

赤羽さんのツッコミで一番すごいなと思ったのは、二本目の魚のネタに出てくる「そんなパターンもあんのかよ!」というセリフでした。直前に児玉さんのセリフがあり、まだ笑いが起きていなくて、「このあとなんてツッコむんだろう?」「なんて言えばここで笑いが起きるんだろう?」と考えながら見ていたのですが、赤羽さんかツッコんだあとに結局大笑いしてしまいました。なんで笑ってしまうのか自分でもうまく説明できません。物理運動みたいに自然の法則に従って笑ってしまうというか、気がついたら笑ってしまうという現象が起きていました。個人的には、バナナマンさんやかが屋さんのコントを見ているときと少し感じが近かったかもしれません。3組とも大好きです。

児玉さんが演じるマジシャンや監督は一切ボケていないと言うこともできます。彼らは真剣にマジックをしたり、部員を励ましたりしているだけです。ちょっと変な人だけど、現実にあり得るシチュエーションであり得ることをやっているだけです。一方で、赤羽さんのツッコミも普段使いの言葉だけで構成されており、大喜利チックな言い回しは出てきません。二人は互いに自分にとって真っ当だと思えることを、真剣に言い合っているだけであって、まさか第三者が自分たちを見ているとは考えていません。だから「観客を笑わせるためだけ」の面白いことはなにも言いません。すると見ているほうはだんだんと、その状況自体に対して大きなおかしみを感じ始めてしまいます。クラスで誰かが怒られている時になぜか笑えてきたりするのと似ていると思います。演者は客を笑わせる気がなく、客がいることにも、自分が演者であることにも気がついていない。客だけがそのことに気づいて、勝手に面白いところを見つけて笑ってしまう。普段ならそういう場面に出くわすのは偶然でしかありえませんが、サルゴリラさんはそれを意図して作り上げているわけです。すごすぎます。うーん。本当のところはわかりませんが。

もう本当にすごいとしか言いようがない神業です。とんでもないお二人ですね。

一組の優勝をこれほど熱く望みながらキングオブコントを見たのは今回が初めてのことでした。そして、まさかその一組が本当に優勝するなんて…びっくりで大慌てで幸せこのうえないことでした。

SNSやYouTubeで今大会の感想を追ったり、サルゴリラさんの出演番組をチェックしたり余韻に浸っているところです。今年いっぱい、いやもっとずっと長く、この余韻に浸っていたいです。

キングオブコントに携わったすべてのかたに感謝したいです!そしてサルゴリラさん、改めておめでとうございます!


https://youtu.be/BYI-zZYAwUk?si=c-tkBPUuL_NtTTGK


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