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顎の骨を切った話#1〜顎変形症手術記録〜

はじめに

2023年6月27日に、顎変形症の治療のために手術を受けました。
2ヶ月経ってしまい記憶が曖昧な部分もありますが、手術に至るまでの経緯と入院〜退院、その後を記録として残すことにしました。長くなるため、3部構成にしています。
病院によって差異はありますが、今後手術を予定している方や手術を検討している方の参考になれば幸いです。

そもそも顎変形症って何?

顎変形症と言われても「なにそれ…?」と耳にしたことがない方が多いでしょう。
日本頭蓋顎顔面外科学会によると、顎変形症の定義は以下を指します。

顎変形症とは、上下のあごの骨の大きさや形、位置などの異常、バランスの異常などによって生じる状態の総称です。

出典:一般社団法人 日本頭蓋顎顔面外科学会「顎変形症」

読んで字のごとく、あごの骨が変形しているのです。

顎変形症にも種類がある

ちなみに、顎変形症にも種類があります。

  • 上顎前突(上あごの骨が突き出ている)

  • 下顎前突(下あごの骨が突き出ている)

  • 顔面非対称

それぞれの詳細は割愛しますが、主に上記のような診断がつきます。
私は下あごが左にずれている+上あごの骨の大きさと高さが異なっていたため、「顔面非対称」の診断がつきました。

手術に至るまで

診断されたからといって「顎変形症ですね!手術しましょう!」とすぐにできる訳もなく、手術に至るまで約3年経過しています。
そもそも自分が顎変形症だと知らなかったところからスタートしました。

歯科矯正しようと思ったら手術が必要だった

3年前の2020年6月、「マスク生活のうちに歯並びきれいにしたいな〜」と思い立って姉が通っていた矯正歯科を受診。
やるぞ!と意気込んだものの、一通り検査を終えた後に

「うちでできないんです…紹介状書くので大学病院とか大きいところ行ってもらえますか」

何故??歯科矯正で大きい病院???と頭の中はハテナだらけ。
その後先生から説明を受けましたが、あごの骨が左に寄っていておそらく顎変形症の診断がつくだろうとのこと。受診した矯正歯科では顎変形症の治療には対応していないそうで、大学病院など大きい病院で診てもらったほうがよいという話でした。
この時初めて「顎変形症」というものがあると知り、コンプレックスだった顔のゆがみは顎変形症なのかもと思うようになりました。

総合病院受診〜歯科矯正へ

その後紹介状を持って総合病院を受診し、レントゲン検査等の結果「顎変形症」の診断がつきました。
(ちなみに私は紹介状を書いてもらった際、病院の指定がなかったので自分で調べてどの病院を受診するか決めています。)
まずは連携している矯正歯科で矯正治療を進め、ある程度歯並びが揃った段階で手術の日程を決めることになりました。

あくまで私個人の場合になりますが、2020年9月に矯正治療をスタートして2022年11月に手術の予約を取っています。予約の際に「最短で半年後です」と伝えられたため、最短でできる6月末の日程でお願いしました。

病院によっては手術まで半年以上待つところもあるようなので、心配な方は事前に確認することをお勧めします。(矯正歯科の先生からは3ヶ月待ちと言われていましたが、いざ予約したら半年待ちなんてことがあって「そんなに待つの!?」と少しがっかりしました)

入院前にしたこと(1ヶ月前〜1週間前)

入院前にやることは思っている以上に多々あります。入院のための荷物の準備はもちろん、検査や手術の説明など盛りだくさんであっという間に入院当日を迎えていました。

貯血(自分の血を抜いて貯めておく)

ほとんどの人が使わずに済んでいるそうですが、手術中に大量出血してしまった際に備えて自分の血を貯めておきたいと説明がありました。

貯血の際、体重が減ってしまうと取れる量が変わるため事前説明で「痩せないで!!むしろ太ってきてください!」と看護師の方からものすごく念押しされました。

病院によって貯血をしないところもあると思いますが、私がかかった病院では400ml貯血しています。人によってはふらついたり気分が悪くなったりするようですが、私はご飯を食べて帰れる程元気でした。

いろいろ検査する

全身麻酔を使用して顎の骨を切る手術のため、いろいろな検査をしてもらっています。

  • 心電図

  • 採血(血液検査)

  • CT

  • レントゲン

入院と手術の説明+術前検査をセットで行ったので、この日はほぼ1日病院で過ごしていました。

入院と手術の説明を受ける

入院にあたっては、医療事務の方と看護師の方からそれぞれ説明を受けました。入院までに準備してほしいものリストを貰えたので、荷物はリストを見て準備していました。術前・術後の過ごし方の動画も見せてもらえるので疑問点を解消した状態で手術に臨めました。

手術の説明は形成外科の先生から、手術時の麻酔の説明は麻酔科の先生からそれぞれ話があります。手術は腫れる・骨切るからしばらく痛い・手術当日はかなり痛いから全身麻酔かけっぱなしと聞かされて今更「えっ大丈夫かな…」と若干心配になりました。

歯型を作っておく

これがないと手術ができません(形成外科の先生談)

歯型とプレートをもとに手術を行うので、絶対に必要です。矯正歯科の先生が手術日を勘違いしていて、慌てて入院2週間前に歯型を取って3日前に受け取りました…。

これから手術を控えている方は余裕を持って歯型を取りに行くことを強くお勧めします。

#2の内容

次回はいよいよ入院、手術編です。1週間以内に投稿頑張ります…!



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