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【制作日誌】マンガの効果音を英訳した時の話

こんにちは、安良です。
この記事はマンガの「効果音オノマトペの英訳」の話になります。

マンガ制作にあたって幸いにも、英語母語話者 ネイティブ の友人たちが協力してくれています。そのメンバーの共通項は「日本文化が好き」「それぞれに好きな日本のアニメ・マンガ・ゲームがある」が挙がります。

そうした人達の間では、マンガのオノマトペを英語に描き変える必要はない、という考えが多いと知りました。話を聞く中で「なるほどな~」と感じた事があったので、今日は現時点での自分の理解をメモしていきたいと思います。

とはいえ私の周囲の意見に限られていますし、世界には様々なスタイルがあることでしょう。今後、認識のアップデートが進みましたら追って記事にしていこうと考えています。この点あらかじめご了承いただければ幸いです。


❕❔❕❔

Q. 日本語オノマトペを英訳する必要はある?

まず外国人が、マンガの効果音を見てどのように感じているのか、聞いてみました。すると・・・

「どんな音かハッキリとは分からないけど、マンガアートの一部として日本語のオノマトペが見たいね」
「アーティスティックで本格的なマンガに見えるよ。『カ』っていう字がクール」
「必要に応じて英訳があればいいかな」

・・・という答えをもらいました。カタカナがかっこいいという意見があって意外! それに効果音をアートだと感じているんだ、と分かって面白かったです。
以上を踏まえて私は、効果音の脇に英訳を添えるといいかな、という考えに至りました。

またミーティングの中で、「物語の導入など、何が始まるか分からない時には英訳があった方が親切」「文脈が分かる流れではそれほど必要と感じない」といった意見も出ました。最終的に、状況によって英訳を入れると良いだろう、と決まりました。


そんなわけでここからは、オノマトペ英訳表記についてのマトメです。

【マンガで使ったオノマトペの日英対訳メモ】

・ササ/カサカサ/ガサガサ:rustle
「サッ・シャッ」など服の布がこすれるような軽い音にも使える


・こっくりこっくり:nodding off
「コクン」などのうなずきにも使える


・すうすう:zzz
有名な表記ですが、私の中で「すうすう」と繋がってませんでした


・じゅわ:fzzzt
「じゅっ」など熱した鉄板で水が蒸発する音にも使える


【使わなかったオノマトペ】

・コト(盃を置く音):tok
・スラ(刀を抜く音):shing
・ぱああ(光を放つ音):shining
・シン(静けさの音):stare


◆むすびに

いやあ、最初は英語の効果音ってどうやって書くんだろう💦、と途方に暮れていたのを思い出します。ところがネイティブから話を聞いて、日本語の効果音が見たいとの意見をいただき、描き直さなくても大丈夫という気付きを得ました。これは個人的に嬉しい発見です😁✨

日本語には数千ものオノマトペがあり、一方の英語には音の表記が限られています。英訳に際してどんな言葉をあてるのが適切か、今後も探求が欠かせません。引き続き友達と連携してマンガを描き進め、丁度良い表現方法を見つけていきたいと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! ドドン☆


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