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鉄道開業150周年

10月14日は鉄道の日である。
新橋~横浜間の鉄道開業にちなんだ記念日であるが、今年は節目の150年となる。
日本各地にくまなく張り巡らされていた時期は過ぎ、最盛期からすると密度は少なくなっているとはいえ、今なお都市部では当たり前のように線路があり、どこか遠くの都市まで線路が続いている。地域によっては自家用車がメインで鉄道の存在感が薄い場所も少なくないが、それでも全く鉄道に縁がなく生活しているというのもまた少数であろう。
思えば鉄道のある風景というのをなぜ撮り続けているのか。毎日同じように繰り返される風景は退屈の象徴のように見えるが、それほど単純なモノではない。むしろ同じような風景の中にある変化を見つけられるかが面白さとなってくる。
すべてのものがエフェメラルなのは当たり前のことであるが、目の前を通り過ぎていくものは時間の流れを実感させるものでありエフェメラルな存在を強く意識させる。それを写真により追体験しているというところであろうか。
鉄道の日の次の節目は200周年となろうが、その風景を見ることができるかどうかはわからない。ただ、その途上にある風景もまた150年周年で見たものとは違ってくるはずであろうから、そこに何を感じることができるかが楽しみである。

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