anmtgallery / 石橋実乃生

写真逍遥記。写真とはエフェメラルな約束と予感であり、一枚の長い手紙を書き続けることであ…

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写真逍遥記。写真とはエフェメラルな約束と予感であり、一枚の長い手紙を書き続けることである。 また疑似ギャラリーとして写真に限らず様々な作品を見ていく。 (運営:石橋実乃生) twitter & Instaglam : @anmtgallery / @ishibashi_minoh

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石橋実乃生とはだれか

こんにちは。anmtgalleryです。 さて、疑似ギャラリーである当プロジェクト運営の「石橋実乃生」について特に何の説明もなくここまで来てしまいましたが、さすがにそれでは何かと不都合ですのでご紹介します。 石橋実乃生(いしばし・みのお) ご察しのとおり阪急の駅名である「石橋」と「箕面」に由来。 駅名にちなんだ人名といえば伊丹十三氏(しかも「伊丹」も「十三」も阪急の駅名ではないか!)を思い出すが、残念ながら?伊丹氏の場合駅名由来でなく、もともと「伊丹一三(小林一三にちなんで

    • 【出展情報★4/24~】さくらエフェメラル

      花の色に 桜の花に高揚する時期が今年も過ぎてゆく。 毎年同じことだが、全く同じものを見ているわけではない。 変わらないものの中に変わるものがある、風景もそうだし心情もまたそうである。そんな中で撮る写真には何が浮かび上がってくるだろう。 心情そのものが写るわけではないが、相互作用であるので目の前の風景をただ転写しているわけではない。 桜を通して我々は何を考えているのだろう。 例えばこんな感じで出展したい?(写真はイメージです) 写真展に協賛の #エフェメラギャラリー 風に

      • 季節の中で思い出す

        さくらエフェメラル 期間でいえば2週間くらいであろうが、なんとも濃密な時間である。 またこの季節がやってきてさまざまなことを思い出しながら過ごしてゆく。 忘れかけていた感触を辿っていく。 桜をめぐる #エフェメラギャラリー 今年も桜の季節がやってきた お茶にしましょう 海の向こうへ 白きを見れば 撮ることで思い出すことがある まるで夢のようで

        • 鳥を撮りゆく

          鳥はどこにでもいる。 羽へのあこがれは捨てがたい。 鳥の世界はまだまだ広く、未知の旅が続く。 花があれば鳥が来る 贈り物 並びながら何を考えるか 木の実を拾い物思いにふける ハトが歩く ハトが並ぶ どこでも鳥はいて、そこから何かが始まる

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        石橋実乃生とはだれか

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        • 出展の記録
          4本
        • anmtgalleryの写真を使っていただきました
          322本
        • 概念としての阪急沿線
          34本

        記事

          【出展情報★4/3~】移ろい、映ろい

          映るものは移るもの 写真はつまるところ虚構である。 しかし虚構に決してネガティブな意味はない。 うつりこむ向こう側の世界、そんな虚構を軸に物語は成立する。 例えばこんな感じで出展したい?(写真はイメージです) 写真展に協賛の #エフェメラギャラリー どちらも私であり私でない 一人は二人で二人は一人 水面は今日も風景を溶かし込む 窓を挟んで時空が交差する あちらの世界はどうだろう 信じるものはありますか

          【出展情報★4/3~】移ろい、映ろい

          エフェメラルな序章

          また季節が進む。 いよいよ桜の季節が目前。 長くても二週間くらいだが、始まる前から高揚感が止まらない。 終わればすべてがエフェメラルであるが、エフェメラルであるからこそ目の前に広がる光景をどれだけ捉えることができるか。 桜の季節こそ #エフェメラギャラリー がふさわしい。 日差しが明らかに変わってくる、この時期ならではの高揚感 潤む風、雨が終われば花の季節は近い 気配はやはりそうである、今から準備をしよう 気が付けばもう春である 自然と明るくなる 新しい季節に新し

          エフェメラルな序章

          花の季節は近い

          春分の日。 春の気配がそこにありつつ、寒さが戻りつつ、それでも着実に季節は進んでいく。季節にかかわらず花は咲いているが、やはり春の訪れは花の季節の感を強くする。 どんな花の色に、何を見ているのか。 思うことがあるから花を生ける。 花を探して歩く、人は花を求めているというより花に生かされているのか。 咲く花を思いながら #エフェメラギャラリー 花を生ける、そして今日も生きる 思い出しながら そこにある花に気づくか、気づいたところに花がある 生きるそばに花がある 祈り

          並んでいる

          並んで見る景色。 お互いに見ているものについて語る。 同じものを見ているとは限らないのが面白い。 道のりを並んでいくのもよい。 少しばかり遠い道も共に行けば楽しい。 二人並ぶ #エフェメラギャラリー 自然と同じ動きをしている 見えている 闇の底で思惟する やわらかい日差しに誘われて 二人の思い出を残す 猫のいる風景 自分のことは自分が知らない 同じ夢を見る ちいかわパラダイス

          【出展情報★3/6~】光画の光景

          時間を切り取り光を掬い取る小さな部屋での出来事。 名残の太陽。 写真は太陽などの光があるから撮れる、ということは「名残の太陽」とは写真そのものを指すのかもしれない。 煌めく陽光、染み入る月光、彩る照明…写真を撮るために我々は光を追いかけているようである。 しかしある意味光に撮らされているようでもある。移ろう光がいざなう、降り注ぐ光があれば影が浮かび上がる、明暗のあわいが写真になる。 思えばそこに見える景色のことを「光景」というのも示唆的である。印象的なシーンには光が欠かせ

          【出展情報★3/6~】光画の光景

          今日も猫の日

          見知らぬ街で猫を見かけたとき。 いつもの道も猫の通り道だと知ったとき。 店先の招き猫にふと心ひかれたとき。 2月22日は語呂合わせで猫の日だが、猫と出会い猫と語らう日はいつでも猫の日であろう。 猫のいる #エフェメラギャラリー 猫は寝子である 好きな場所を探す探求心 猫が集う、何かを察知している。 許されないわけがない 陽光を浴びて素早く、猫の動きが光に滲む 思いがけないコミュニケーション さて何を撮ろうか 何かを聞いてほしい

          いつの間にか猫とともに

          2月22日は猫の日。 語呂合わせの一種なのでだからといって何かあるわけではないが、猫が近くにいるのは何かとうれしいものである。 猫を囲む、あるいは猫に囲まれる #エフェメラギャラリー 生きることは選択の連続 思索の道をゆく 道の途中に 放浪は続く 生きざま そこにいる存在感に救われる 壁に向かいそして去っていく 猫が箱を選ぶのかもしれないし、箱が猫を呼び寄せるのかもしれない 何もない中に何かがいる 思っている以上に成長している、みな変わりゆく中にある。

          いつの間にか猫とともに

          【出展情報★2/13~】鉄道のある風景

          線路がある限りここへ帰ってくる。 鉄道写真というと定型があり、それをベースに技術点と芸術点を狙うような感もあるが、今回のテーマは「鉄道のある風景」であり定石通りである必要はない。むしろそこから離れた撮り方、見せ方を探求することを楽しめるかが大きい。そして鉄道の写真といえば車両にフォーカスしがちだが、それだけが鉄道のある風景でないというのも意識しておきたい。 例えばこんな感じで出展したい?(写真はイメージです) 写真展に協賛の #エフェメラギャラリー 線路をたどり様々なこ

          【出展情報★2/13~】鉄道のある風景

          夜の旅へ

          夜になるとなぜか高揚する。 眠りにつく時間は近いのに、かえって頭が冴えてくる。 まばゆい明りに溺れるのも、深い闇に没入するのもよい、どちらも夜ならではの楽しみ方である。 自分の周りにある境界が強い光の中で薄らいでいく。あるいは深い闇に溶かされていく。夜に何か動き出す気がするのも、普段自分の周りを覆うものが消えていくような感覚があるからかもしれない。 夜の旅に #エフェメラギャラリー 夜に見えるものとは? 明るいときには見えないもの 夜の風景が飛び去って行く 暗さが広がっ

          冬のうちに探しておく

          この時期はまだまだ寒い。 冬の日を生きるのはそういうことである。 そんな中で何を見つけられるだろうか。 例えば静かなる雪の日にどんな思索ができるだろうか。 季節を感じながら #エフェメラギャラリー 年明けの清冽に 今日も小雪が降りかかる 雪の道を行く 雪の中で存在感 冬の夜に見ておきたいものがある、エフェメラルな輝き 夕暮れ、少しずつ日が長くなっていく 何を思っていようと春に向けて進んでいる

          冬のうちに探しておく

          歩いてゆくんだ

          また今日も歩いている。 何かを探しているわけではない、まず歩き始める。 物語は道のりの中にある、歩きながらそれを見つけていく。 歩いていくうちに何かが温まってくる、筋肉が動いて体温が上がっているだけではない。 ぼんやりと考えていたことが少しずつ方向づけられていく、ある種蠕動のようなもの。 それを横目にハトは飛んでいく。 旅の始まり 期待と不安の入り混じるこの瞬間は嫌いではない 亀と歩く道、一歩ずつ着実に ふと見上げると階梯 これが上空へと続いているのか 秘密の場所

          線路の続き

          線路がつながっているからその先にある物を思う。 向こう側は見えないが、確かにつながっている。 線路にまつわる風景の #エフェメラギャラリー 山並みと水面と 穏やかな時間を線路沿いで過ごす トンネルの中、遠出した感に浸りながらしばしの思索 乗車口、次の電車が来るまでもう少し。 いつの間にか見慣れぬ待ち人がいる。 絆し、自由を求めると引き換えに強い力で引き戻される。 見慣れた風景が俄かにこわばっている。 夕方にまどろみ、道行きを思い出しながら