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東京のタラレバ娘がドイツに来て心が自由になった話

私は典型的なタラレバ娘でした。もともとポジティブで青春も謳歌したのに、なんでこうなっちゃったのか。だって、仕事頑張ってるのに報われない。彼氏できてもなぜか続かない。周りのいい男はみんな結婚しちゃってるし、妥協して結婚したくはない。間違えてモラハラ夫捕まえちゃったら最悪だし、結婚生活ってほんとに幸せなのかも分からない。子供ができても保育園入れるかわからないし、産休とったら職場に迷惑かけてしまう・・・あーこんなことなら学生結婚しとけばよかった。でも専業主婦も向いてないし。あースウェーデンとかいいな。日本社会辛すぎる!海外だったらもっと幸せに生きられるかもしれないのに!

・・・タラレバを爆発させて、私はドイツへ来ました。

はっきりいって、私のタラレバは合っていた。海外きたら、楽になれた。


日本にタラレバ娘が溢れている一方で、ドイツにはとにかく自己肯定感の高い、根拠のない自信家が多い。先の心配はあんまりしてないみたいだし、貯金が無くても余裕でバカンスに出かける。有給とは別に病気休暇というのが取れるので、風邪でも無理して仕事に行く、なんてことはしない。無理して頑張ることは美徳じゃなくて、必要のないこと・・・。

日本女性が頑張りすぎなのは、もうみんなわかっていると思う。奥ゆかしく謙虚で、自分なんてまだまだ、と自分を追い込む癖がついている。(まあ私はズボラなので自分追い込まないタイプだけど…)

ドイツ人は、そんなに頑張ってない。こっちに来て気づいたのは、「ドイツの生産性が高い」のは、完璧さを求めていないから。カスタマーサポートなんて適当だし、2,3週間のバケーションに誰も文句は言わないし、日曜にお店が一切やっていないのも、日曜だから当然。日曜なんかに働かせたらスタッフがかわいそう、という感情が働くのだ。だから、今、日本が「働き方改革しないと!!頑張って改革しよう!」と意気込んでいるのは、ちょっと違う気がしていて、もっと肩の力抜けばいいのにな、と思う。

そして実はキーになっていると思うのは、こちらの皆さんの日々の愛情表現。たぶん、家族間、パートナ間の愛情表現が豊かなおかげで、自己肯定感がみんな高い。だから「もっと自分磨きして振り向いてもらおう!」みたいなプレッシャーはなくて、ありのままの相手に愛情表現をたっぷりしあう。

今辛くてタラレバしちゃってる皆さま。無理して疲弊してつぶれちゃう前に、ぽーんとどこかに飛んでみるのもありかもしれません。確かに環境を変えればいいってもんじゃないのもわかる。でも、ここではないどこかがあることを、頭に入れとくのは大事だと思う。たとえば子供がいじめにあってたら、我慢するんじゃなくて、転校したらいいのと同じ。色んな人生の可能性を頭に入れておくと、道って開けるのかなと思います。




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