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びわ湖岸に咲くヒガンバナの不思議

 先週から何度かびわ湖岸へヒガンバナの撮影に通っています。びわ湖とヒガンバナのコラボもちょっとオツなものなんですよね。(^^)

お彼岸も過ぎたというのに容赦なく照りつける太陽。今年はまだまだ残暑が厳しいです。
実はこのあたりのびわ湖岸の緑地帯では、年々ヒガンバナが増殖しています。
でも、この湖岸にもともとヒガンバナは一本も生えていませんでした。
だけど今はこんな感じ。あちこちに赤い花が咲いてるんですよね。
そもそも最初の一本はどうやってこの緑地帯へやって来たのでしょうか?

 ヒガンバナは3倍体植物と言いまして、鱗茎(球根)で増える植物です。花が咲いて蜜も出しますが、基本的に種はできません。

ヒガンバナ(ヒガンバナ科) Lycoris radiata
 日本国内に生育する本種は、染色体数がほぼ全て3倍体(2n=33)であるため、結実しないとされています(ごく稀に、突然変異で染色体数に変化が起これば、結実することもあるようです)。
 そのため、よく探せば、果実が膨らみ、充実した種子ができそうな花茎が見られることもあります。しかし、その場合でも白く未熟な状態のまま枯れることが多く、熟した状態(黒色)にまでなることはほとんどないようです。まれに黒色に熟した場合でも、発芽能力のない見かけだけの種子であることが多いようです。
 中国大陸の本種の染色体数には、2n=33に加え、2n=22(2倍体)、2n=32(4倍体)があり、これらは結実します。これらのことから、日本国内に分布する本種は、古い時代に種子ができない3倍体のみが、稲作とともに持ち込まれた、あるいは海流などの自然要因で、日本にたどり着き、鱗茎による栄養繁殖によって分布を広げた「史前帰化植物」であるとの見方が主流となっています。

重井薬用植物園のHPより抜粋・引用
私には誰かがわざわざヒガンバナの鱗茎を採取してきて植えたとはちょっと考えられないのです。
でもまあ、この緑地帯を整備されたときに他所から搬入された土砂に鱗茎が紛れ込んでいたとか
大雨でびわ湖に流れ出た鱗茎がこの浜に流れ着いたということは大いにあるかも知れませんよね。
鱗茎の分裂で増える植物ですから、それが大きな株になって群生しているのは私も理解できます。
でも、問題はそれが広い緑地帯のあちこちに一体どうやって広がったのか?ということなんです。
もし種ができるなら「ああ、種が飛んであちこちにヒガンバナが咲き出したぞ。」となるのですが、
そうじゃないんです。それでもこちらに一株、あちらに一株、あれ?そっちにも一株。(^^;)
年々増えてるけど、おまへらは一体どうやってそこいら中に散らばったんだ?www
ちなみに、巷に流布している都市伝説では、
ヒガンバナは夜中になると地中から這い出して、ノコノコと歩き回るらしいです。www


 ヒガンバナはどうやって広がっていくのか問題。
 ああ、その謎は深まるばかり。(^^;)

 みなさんはどう考えられます?

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