見出し画像

短歌71(いろんな男の歌)

「心の花」2023年12月号掲載

どこまでもホストのトラックその果てに夕陽は落ちて職安通り

東京の奇跡にかけて歌舞伎町のバーに待ってるアイドルがいる

酒の果て失くしてくるに違いなくその実用に開いてるピアス

缶チューハイ缶のまま飲む二千円をキャストドリンクとして渡せば

ピッチャーを一人で減らす簡単に永遠性をジャスハイは得て

それぞれのイブを過ごして歌舞伎町の朝のステーキ屋には夫と

記憶なき夜に出会いし男なら初日の出ほどの明るさで切る

また来るを指名の男に告げたなら笑ってくれる 美容院にて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?